記事内に広告が含まれています

ジブリパークからすぐ近くにある日本で唯一の宗教テーマパーク【五色園】

愛知県

「ジブリパークに来たし、せっかくだから近くの観光もしてみよう」そんな方におすすめなのが五色園(ごしきえん)。その理由は、ジブリパークから車で15分の場所にあることに加え、東南アジアにあるような、手作り感あふれるパワフルなコンクリート像が広大な敷地内のあちこちに展示されているからです!
詳しい様子を写真と共にお伝えします。

スポンサーリンク

日本で唯一の宗教テーマパーク

五色園の1番の特徴は手作り感満載でイキイキと躍動感のある仏像や武士などが園内に展示されていること。独特の表情から醸し出される姿は私たちが知る厳かで質素な仏像とは大きく異なります。ぶっちゃけめっちゃ変なスポットです。

五色園は日本で唯一の宗教テーマパーク。そして日本屈指の珍スポットとして知られています。

視覚的に仏教の教えを伝えることを目的としている

五色園には100体以上のお坊さんや武士の像が展示されています。主に浄土真宗の開祖・親鸞聖人の教えを視覚的に伝えることを目的としており、親鸞聖人の生涯や仏教にまつわるエピソードが2メートルもあるコンクリート像で表現しています。

子供の頃の親鸞
赤い服の子供が親鸞聖人。2歳になっても声を発することはなかったが、「なむあみだぶつ」と声を出した瞬間が表現されている。伝説の幕上げだ!
田植え
真ん中にいるのが親鸞聖人。田植えに加わり、田植え歌で農夫に阿弥陀仏の本願を伝えている様子。
お坊さん三人の像

作り手はかなり真面目で、信仰がある人には奥深いシーンなのでしょうが、素人目には脱力系の面白さがあり「なんやねんこれ」と笑えます。ユーモラスな像にツッコミを入れるも良し、像に入りこんで記念撮影をするのも良し、そういった楽しみ方を提供してくれている施設なのです!!

サファリ形式で像を探し回ろう

道
園内の道路の様子

五色園は敷地面積約20万坪と東京ディズニーランドよりも大きい。像は1箇所に集中しているわけでなく、園内の至る所に設置されているので車での訪問がおすすめだ。像の近くにはちょっとした駐車スペースがあることが多いので、像を見つけては車を停め、近づいては観察するサファリ形式の楽しみ方が良いと思います。どの像もおすすめなので基本的に全て周る気持ちで訪れたい。

五色園は1934年(昭和9年)開園。初代管主の森夢幻により仏教の教えを視聴覚伝導することを目的に設立されました。五色園の敷地内には大安寺というお寺があります。1998年建立で、もともと公園の方が先につくられています。宿坊やお墓なども備えています。

園内の賢い周り方とマップ

地図

入り口を抜けると大安寺やお墓につながる一本道があります。こちらは車で通ることが可能。西側は車で通行することはできず像の近くに車を停め、周辺を歩いて見まわる必要がある。以下はおすすめのルートです。

おすすめのルート
①入り口を抜け、メインロード沿いの像をサファリ形式で楽しむ。
②本堂を参拝。
③宿坊、研修道場を抜けた先にある空き地のような駐車場に車を停め、西側の像を探索。

上記マップに掲載されていない像もあり、探索がめちゃくちゃ楽しい。藪の中を進むので、気合いを入れて探索しましょう!私は探索の際、服が蜘蛛の巣だらけになりました。

身代わりの名号
マップ未掲載の「身代わりの名号」

コンクリート像の作者「浅野祥雲」

五色園のコンクリート像は浅野祥雲によって作成されました。五色園の他「桃太郎神社」や「関ヶ原ウォーランド」などにある像の製作者としても有名な人物で、「東海の珍スポットの父」とも言える伝説的人物です。

浅野祥雲(1891年-1978年)は昭和初期から40年代までコンクリート造形師として活躍した人物。父親は農業のかたわら土人形を製作する職人で、その影響を受け人形制作を開始する。土で作れる物より、「もっと自由に大きな作品を作りたい」という思いから、当時最新の素材であったコンクリートで人形を作ることを思いつき、映画館の看板を描いて生計を立てながら等身大のコンクリートによる塑像という独特の制作スタイルを打ち立てる。33歳から作り始めたコンクリート像は1000体以上とも言われそのうち800体近くが東海地方に現存しています。

奇妙なコンクリート像で再現された合戦テーマパーク【関ヶ原ウォーランド】
サイケデリックなアートで埋め尽くされたコスパ満点のカラオケ喫茶【パブレスト 百万ドル】
桃太郎の本家本元を謳うハッピー神社【桃太郎神社】
愛知県豊田市に佇む墓の墓場【妙楽寺】

像の動きに人間味があって面白い

草鞋を結ぶ僧

像のユーモラスな表情に加え人間味のある仕草の表現力も浅野祥雲の優れた点だ。五色園内においても秀逸な像をたくさん見ることができる。例えば、腰をかがめて草鞋を締め直している像や、慌て走って草履が脱げている像などが面白い。私ならこんな仕草を表現しようとも思わないだろうな。

草履が取れている
肉付きの麺

コンクリート像修復活動

コンクリート像は一時期、破損や色の剥がれが著しい状態でしたが、2009年〜2018年に「浅野祥雲.com」を運営するフリーライターの大竹敏之さんが行った「浅野祥雲作品再生プロジェクト」で修復されました。

浅野祥雲 作品 再生プロジェクト〜野外彫刻の修復・保全活動に向けて〜
https://asanoshouun.com/event/goshikien.php

アクセス

住所:愛知県日進市岩藤町一ノ廻間932番地31
詳しい場所をGoogleマップで確認する。
TEL:(0561)72-0006
公式HP:https://gosikien.nobody.jp
駐車場:有り
料金:無料
時間:8:00~17:00

タイトルとURLをコピーしました