鹿児島の離島「徳之島」にある金見崎(かなみさき)ソテツトンネルは長い年月をかけて育ったソテツが道路の両側に生い茂り、トンネルのような珍しい景色が広がる場所。
ソテツが育ちすぎて、屈んで進まなければならないような所もあり、自然の偉大さに触れながら心躍る徳之島の景色が楽しめます。
金見崎ソテツトンネルの魅力と、そこに広がる徳之島の自然美を紹介します。
金見崎ソテツトンネルとは
金見崎ソテツトンネルは徳之島の金見地区という集落に位置しており、全体が国立公園に指定されています。樹齢は少なくとも300年と言われており、長いアーチ状の葉が天井を覆い、約200mのトンネルを形成しています。
すーと長く伸びて艶のあるソテツの葉は風に揺れると影が絶えず形を変えながら、心地よいリズムで揺れていました。その光は柔らかくて、まるで自然が織りなすカーテンのように、優しく地面を照らします。金見崎ソテツトンネルにいるだけで、心も体も軽くなるような南国の気持ち良さを体験できました。
ソテツが成長しすぎて、屈まなければ進めない所もある。気分は南国の大冒険だ!
ソテツの幹を見ると恐竜の尻尾のように、ギザギザの質感。かっちょいー。
ハブに注意。なるべく道の真ん中を歩き草むらには入らないようにして下さい。
金見のソテツの役割
ソテツが何故トンネル状に生えそろっているのでしょうか。理由は2点あります。
・畑の境界線を示している。
・近くの海からの潮風から作物を守っている。
昔の徳之島ではソテツの実で玉入れをしていた
ソテツの実には毒素が含まれており、適切な処理を行わないと中毒を引き起こす危険性があります。
しかし、沖縄や奄美群島などで明治末期から昭和初期にかけて、南西諸島において発生した経済恐慌「ソテツ地獄」にソテツの実を食用として利用されました。
また、実や芽の綿毛は薬として使用されることもありました。現在でもアジア周辺で需要はあるようでキロ数百円で取引されることもあります。
徳之島の運動会ではソテツの実を玉入れに使用していたこともあるそうです。落ちてきた実が痛くて、外さないように必死だったそうです。
金見崎展望台の見どころ
トンネルを抜けると、金見崎展望台に到着します。展望台からは太平洋と東シナ海の2つの海が同時に見渡せ、遠くには奄美大島の島影とダイビング&釣りスポットとして有名なトンバラ岩が望めます。
日の出、日の入りの両方を楽しむことできる徳之島有数の絶景スポットです。
アクセス
住所:〒891-7422 鹿児島県大島郡徳之島町金見
詳しい場所をGoogleマップで確認する。
時間:休業日なし
駐車場あり。入り口近くの空き地に車を停めることができます。
徳之島子宝空港より車で約30分