“沖縄市”という名前、最初に聞いた人は「えっ、それもう県庁所在地感すごいじゃん!」と思うかもしれません。
しかし、沖縄県の県庁所在地は那覇市。
何故、沖縄市が県庁所在地ではないのでしょうか。
今回は、そんな“沖縄市の不思議”について、歴史の裏側や名前に込められた意味を解説します。
沖縄市が県庁所在地でない理由は「新しい都市」だから

沖縄市は米軍基地の門前町として有名。タコライスの発祥ともされているし、全島エイサーまつりだって開催される。
沖縄市は観光客がイメージするOKINAWAカルチャーの中心地的な場所ですが、
実は那覇市のように昔から栄えていた街ではありません。
「沖縄市」という名前が誕生したのは 戦後1974年(昭和49年)。もともと「コザ市」と呼ばれていたエリアが、美里村と合併して新しく生まれた街なのです。沖縄市市勢ガイド要覧2023
一方で、那覇はというと……。
琉球王国時代から交易の中心地で、明治時代の「琉球処分」で沖縄県が設置されたときも、迷わず那覇に県庁が置かれました。

つまり、沖縄市が「よーし俺も県庁所在地に!」と名乗りをあげる頃には、すでに那覇が“センターの座”をしっかりキープしていたわけです。
要するに、「生まれるのがちょっと遅かった」――それが沖縄市が県庁所在地じゃない理由なのです。
沖縄市という名前に込められた意味

「既に那覇市が県庁所在地なのに、どうして沖縄市って沖縄の代表の街っぽい名前にしたの??」
と思う方も多いかもしれません。
実はこの名前には、「沖縄本島の中心にある都市として発展していきたい」という願いが込められているのです。
県全体を背負って立つような気概を持ってつけられた名前。だけど、現実には県庁所在地ではない……。
このちょっとした“名前負け感”が、逆に可愛らしくも思えてきます。
沖縄市とはどんな街?

では実際の沖縄市はどんな街なのでしょうか。
まず大きな特徴は、国際色豊かな文化。戦後、米軍基地の門前町として発展し、音楽・ファッション・グルメがごちゃ混ぜに広がった独自の雰囲気があります。
特に有名なのは「エイサーの街」。毎年8月に開かれる「全島エイサーまつり」には県内外から大勢の観光客が訪れます。
夜になると三線や太鼓の音が響き渡り、街全体が一体となる迫力はまさに“ここにしかない沖縄”。
つまり沖縄市は、県庁所在地ではないけれど――
「文化の首都」や「お祭りの首都」と呼びたくなるような存在感を放っている街なのです。
まとめ
沖縄市が県庁所在地でない理由は、単純に“生まれるのが遅かった”ことにあります。那覇は琉球王国時代から政治と経済の中心として地位を固めており、明治以降も自然と県庁所在地になりました。一方で沖縄市は戦後に急速に発展し、1974年に現在の市名となった比較的新しい都市なのです。
しかし、県庁所在地でなくても、沖縄市には音楽やエイサー、国際色豊かな文化といった独自の魅力があります。名前の通り“沖縄を代表する街”のひとつとして、その存在感は決して小さくありません。
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