米軍基地が隣接するコザゲート通り。通りを歩けば、聞こえてくる言葉は全て外国語で、すれ違うのは筋肉ムキムキの外国人ばかりという異国情緒あふれる場所です
そんな中でも、今回ご紹介する「スナック喫茶プリンス」は特に外国を感じることができるスポット。お客さんのほとんどが外国人なのはもちろんのこと、天井や壁一面に1ドル札が貼り付けられています。これは戦地に向かう米兵が帰還を願ってサインをして店に残していったもの。
詳しい様子を写真と共にご紹介します
コザゲート通りへの訪問は週末の夜がおすすめ
スナック喫茶プリンスが位置するコザゲート通りとは、米空軍「嘉手納基地」の第2ゲートから沖縄市胡屋十字路まで続く通りのこと。外国人相手の店や外国人経営の店が立ち並び、あちらこちらから外国語が聞こえてきます。色とりどりの看板と横文字を見ると「ここは本当に日本か」と混乱してしまうほどの場所です
コザらしい雰囲気を楽しみたい方は特に盛り上がりがすごい金曜、土曜の夜に訪れましょう。私は土曜日の21時ごろに訪問しました
米軍公認のAサインバー「スナック喫茶プリンス」
今回の目的地「スナック喫茶プリンス」ネオングリーンに輝く看板が目印です
入り口の階段を登ると、「Aサイン」のポスターが飾られていました。Aサインとは本土復帰前の沖縄で米軍公認の飲食店などに与えられた営業許可証です。Aサイン制度がスタートしたのは1953年で、米軍風紀取締委員会が定めた厳格な衛生基準に合格した業者に付与されました
Aサイン制度は沖縄返還直前の1972年4月に廃止されましたが、現在でも当時の許可証を店内に掲示している飲食店が多くあります。沖縄の歴史を物語るシンボルであり、感慨深いですね
帰還を願った兵士の1ドル札
店内の壁や天井にいたるまで、沢山の1ドル札が貼り付けられています
内装はレトロなアメリカ風で映画のワンシーンに紛れ込んだかのような特別な雰囲気。カウンター席とテーブル席がる大きめのスナックです
「I am ready to go(行く準備はできた)」「We are here!(私たちはここにいる)」と書かれた1ドル札は、戦地に向かう米兵が帰還を願ってサインし店に残していったもの。古くはベトナム戦争時代のものもある。
今でも手持ちの札にサインをしてお店に貼ることが可能で、1ドル札だけでなく千円札やその他の国のお札も見られます
1人でも入店OK。気さくな接客で緊張することはない
「外国人だらけの店でスナックか・・・入りにくい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1人で入店しても全く問題ないです
ママやバーテンダー、キャストの皆さんが気さくに話しかけてくださりますし、お客さんも温かい方ばかり
「私も一杯いいですか?」というような接客はなく、ドリンクも通常の居酒屋とあまり変わらない料金でした。1000円あれば、ビールとカラオケが楽しめる。女性だけで入店しているお客さんもいらっしゃいました
アクセス
住所:沖縄県沖縄市上地1丁目4−2
詳しい場所をGoogleマップで確認する
TEL:098-932-4806
営業時間:20:00〜3:00
駐車場なし
まとめ
沖縄の歴史を物語る「スナック喫茶プリンス」が位置するコザゲート通りは日本とアメリカがチャンプルされた独自の文化が形成されており、ディープでカオスな雰囲気が漂っていました
店内に貼り付けられた、帰還を願った兵士たちの1ドル札にはさまざまな物語があり、人々の人生や戦争、沖縄について考えさせられる場所でした
沖縄市はコザゲート通りに加えて、エイサーも有名です。観光の際にぜひ立ち寄ってみては!
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました