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もののけ姫の舞台??死と隣り合わせの岩窟ダンジョン【磐船神社】

大阪府
ブルースチェン

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京都府在住で32歳。趣味は格闘技観戦と観葉植物を育てること。

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大阪府交野市にはじまる、大阪と奈良にまたがる生駒山付近は太古からの信仰が多く残っています。ここ磐船神社はその一帯にある神社で御神体の「天の磐船」と呼ばれる巨大大岩に乗って神様が降臨したと伝えられています

同時に磐船神社は古くから修験道の行場でもあり、巨岩の下に広がる岩窟内に入る「岩窟めぐり」も行われています。こちら一般の参拝者も体験可能

岩窟めぐり後に天の磐船を目にすると巨大な岩が、信仰されるのも納得してしまいます。人間は巨大なものに畏れを抱く生き物なのかも…!!そんな原始的な自分に気が付く場所でもある

そして最近、磐船神社の天の岩船がジブリ「もののけ姫」に登場するモロ(狼)の寝ぐらと酷似していると話題になっています

写真と共に詳しくお伝えします

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受付までの手順

磐船神社を通りすぎ、少し行った先の駐車場?らしき場所に車を停めて歩いて向かう

路上駐車のような駐車場
駐車場の様子。社務所の方にも尋ねて駐車しましたよ。他にも数台の車が止まっていました

車を停めたところから数十メートルで磐船神社に到着。「天孫降臨の地」と書かれています

磐船神社と書かれた札

御神体の「天の磐船」でけえ

天の磐船を祀っている様子
岩に掘られた不動明王
岩に刻まれた不動明王


岩窟めぐりをするには、社務所での受付が必要だ。住宅を兼ねた社務所で説明を受ける

岩窟の中は巨岩が積み重なっており、カバンがとても邪魔になるそうだ。社務所で預かってもらえるとのこと

細かな注意書き
注意書きが沢山

膝をつきながら岩と岩のギリギリの隙間を通るので、ポケットに物を入れると落とす可能性が高いと教えてもらいました。チャック付きポケットにスマホを入れ準備万端!・・・と思いきや、説明がかなり入念で、注意事項の説明が続く。

岩窟巡りは大変危険らしく(死亡事故あり)しばらく帰ってこない場合は、様子を見に行きますとのことでした。一人でのお参りの場合は、他のお客さんが来るまで待ち、一緒にお参りをする必要があるそうです。

ラミネートされた写真と穴の潜り方が掲載されている
写真で滑り方の解説をしていただきました。見通しは完璧だぜ
白衣の掛け方の写真
いただいた紙製の白衣をつけて行く!

社務所から真っ直ぐ進んだ場所に岩窟巡りの行場があります

岩窟ダンジョンに挑戦

岩窟巡りに続く扉を開けて階段を下る。半地下のような空間だからだろうか?温かな時期なのに、めちゃくちゃひんやりとしているぞ

とても急な階段の様子
入り口の先は狭くて急な階段

岩窟巡りは平坦な道を進むと言うより、大きな岩が合わさった場所を足場とし進むイメージだ。
一歩でも足を踏み外すと、岩と岩の間に挟まってしまう危険性がある。足腰や運動に自信のない方は、おすすめできません。

見上げると岩の隙間から光が差しており、とてつもなく幻想的である。太古の人々が見てきた景色と同じ風景を見ているのかと考えると、生命や自然の神秘を感じました

大岩が積み重なった道
巨岩の隙間を縫うように歩いていく。確かに、物を落とすと救出不可能だ
人と大岩を比べた様子
人が一緒に映るとこの過酷さが伝わると思う。ここはまだまだ序盤地点だ

岩がとてつもなく冷たい。岩の下には川が流れているので、少しぬるぬるしている場所もある。グリップの付いた手袋があれば良かった。手をついて体を屈めなければ、通れない穴もあるので、氷のように手が冷たくなっている

大岩に囲まれている
登山が趣味の友人でさえ苦労していた。安全に行場を巡るためには足関節の柔軟性も重要だ
岩の隙間の様子
こういった隙間も通る。体を屈めながら進まなければならないので、余裕がなくなってくる


一番の難所「生まれ変わりの穴」に到着。「足から」という文字が岩にペンキで記入されているが、本当に通れるのか?というぐらいの小さな穴だ

例えるなら、東大寺の柱くぐり程度の穴があって、その先が滑り台状態で先が見えないといった感じ
潜るというより落ちるといった具合か。「行けるのか・・・引き返すのもありかな」と躊躇してしまう

「うつ伏せになって足から行くか」友人からの提案で体制を入れ替えて、突入!
するんと潜ることができた
怖かったー!!

御幸が差し込む様子
生まれ変わりの穴を経た自分。威風堂々!

「もののけ姫」のモデルになった場所!?

岩窟巡りを終えると、天の磐船の裏側を登ることができる。

時代は豊臣秀吉の頃、この「天の磐船」があまりにも立派な岩なので、大阪城に使用しようとしたが断念したと記録に残っている

岩が積み重なり、屋根のようになっている

この岩場はもののけ姫の名場面。モロ(母狼)アシタカを見下ろし「お前にサンは救えるか」と言い放つ話題と似ていると話題の場所です

もののけ姫のシーンではこの隙間がさらに広く描かれており、寝ぐらのように使用されていた

「磐船神社」と「もののけ姫」の関連は公式情報によるものではありませんが、岡田斗司夫氏がYouTubeで詳しく解説しています
キャプチャ「1:08〜モロの秘密」からどうぞ

白蛇のオブジェ
天の磐船の裏側に到着。麓に白蛇が。なんかかわいいね
羊のおきもの
岩の反対側には羊。あれ、これもしかして干支のモニュメントか!?置くとこないから置いているやつだな
天野磐船の様子
横からの天の磐船。こちらもモロが伏せていた巨石と似ているな

アクセス

営業時間と岩窟拝観は要問合せ
住所:〒 576-0033 大阪府交野市私市9丁目19ー1
電話番号:072-891-2125
アクセス:
京阪交野線「私市駅」下車 京阪バス「磐船神社前」バス停下車近鉄「生駒駅」下車 奈良交通バス北田原方面行きに乗換終点「北田原」バス停 徒歩10分

公式HPhttp://www.osk.3web.ne.jp/~iw082125/index-j.html

まとめ

「磐船神社」は自然の凄さに圧倒される素晴らしい場所でした・岩を信仰している文化は世界中にありますよね。こういった情動や信仰心って全人類共通的なものなのでしょうか?

自分の中にある自然への畏れを知覚する、貴重な体験ができました。そして「もののけ姫」の聖地巡礼として訪問してみるのもおすすめです。近くの交野山観音岩や朝護孫子寺と合わせての訪問がオススメです

以上です!
最後までご覧いただきありがとうございました