全国にはたくさんの珍地名が存在します。中でも、特に珍しいのが京都市内にある「天子突抜通り」
小説や漫画で登場しそうな地名である。
いったいどのような場所なのか?見所は?その由来は何なのか?
写真とともに紹介します
天使突抜4丁目から散策

五条堀川の東急ホテルの近くに位置する「天使突抜通り」
Google Mapで通りを確認すると天使突抜通りは一丁目から四丁目まで存在することがわかる
実際に天使突抜通りを4丁目から歩いてみました。ですが、4丁目付近では天使っぽいものを見つけることはできませんでした
幻の六条通りに少し寄り道
天使突抜通り4丁目の近くに六条通が位置している。ここに立ち寄ることをおすすめします。
実は京都市内に六条通りが存在していることはあまり知られていない。なぜなら、豊臣秀吉による街改造によって現在は河原町通~堀川通までのかなり短い通りとなっているからだ

六条通りは京の通り名数え歌の「まるたけえびすに~♪」にも登場する通りで、昔は貴族の邸宅が並ぶ大きな通りだった
現在の京都の街ではその面影は少ないですが、歴史深い通りなのです
何もない天使突抜通り
天使突抜通り3丁目〜1丁目に向かう。数十分かけて歩いての感想

本当に何もない通りだな
天使感を感じさせる物は何もない。あるのは天使突抜通りと記された看板やゴミ箱であった




地元の人が立ち話をしている中、写真を撮っていると通行人から少し変な目で見られている気がする
さながら、カラーコーンや道路標識を撮っている外国人状態だ。いや違うか、外国人顔の青年が道端のなんでもない物の写真を撮っているのなら、「そんな物まで珍しがってくれているんだね、日本の文化に興味をもってくれてありがとう」という気持ちになるだろうが
地域の案内板を撮影するバリバリ日本人顔のおじさんには「何をしているんだ??」と訝しげな目線が送られる




天使突抜は豊臣秀吉の改造が原因!?
豊臣秀吉が京都の街の大改造に取り掛かった際、新しい通りが次々に造られた。その一つが、ここ「天使突抜通り」
なぜ天なのかというと、当時は広大な敷地を有していた「五條天神宮」という神社を突き抜いた通りだから。「五条天神宮」は少彦名を祀った神社で、少彦名は別名「天子様」。ただ、天子は天皇を表す言葉でもあるので、この神社は天使社や天使の宮等と呼ばれていたのだ
つまり、この「天使突抜通り」という珍地名の由来は
天使(五條天神宮)を突き抜いた通りだから「天使突抜通り」!
以上です!ご覧いただきありがとうございました
アクセス
五条天神宮の住所:京都市下京区松原通西洞院西入天神前町351-2
市バス:市バス50「西洞院松原」下車