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営業中の天空遊郭は雰囲気抜群の別天地【生駒新地】

明かりが灯った生駒新地 奈良県

生駒山麓に佇む生駒新地は、古くからの遊郭の面影を残す独特な街並みが魅力的な現役のナイトスポットです。山上の絶景と、歴史ある旅館が織りなす風景は、まるで外界から切り離された異世界感が漂います。なぜ山上に遊郭が形成されたのかや営業中の店はあるのかなど、詳しい様子を写真とともにお伝えします。

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生駒新地とは

観光生駒と書かれたゲート
駐車場にあるゲート。遊園地への入り口のようです

生駒新地は山の上に位置する「宝山寺」というお寺に向かって、昔ながらの旅館街が形成されています。これらの旅館は花街として栄え、多くの人が行き交いました。木造建築の重厚な佇まい、石畳の路地、そして静寂に包まれた空間は今もなお大正モダン的な雰囲気が漂っており、タイムスリップしたかのような錯覚を与えてくれます。

生駒新地は生駒山の中腹に位置し、近鉄生駒ケーブルの宝山寺駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力の一つ。無料駐車場も完備されており、車でのアクセスも便利です。

もう一つのゲート
ケーブルカー宝山寺駅近くのゲート

今も現役のナイトスポット

看板
新しい看板だが、設置されてから沢山の旅館が廃業されたことがうかがえる

生駒新地内では一部営業をしている店も残っており、今でも現役のナイトスポットとして知られています。山の上からの眺望は格別で、大阪平野を一望することができます。まるで世俗から離れた、静寂な空間が広がっています。

廃業した天満屋
廃業している天満屋
天満屋の玄関の様子。玄関先には風俗営業許可店の証が…!!

営業中の旅館を紹介

時刻は17時30分頃。営業中であろう店を数件、確認することができました。どの店も一般旅館として営業をしていますが、入口には風俗営業許可店の札がひっそりと掲げられています。日帰りでナイトスポットとして利用する際は受付で交渉をする必要があるでしょう。以下営業中の店を紹介します。

18時に改めて旅館を見にいくと、やまと以外の旅館が閉まっていました。また、ナイトスポットとして利用する際は常連客を優先してサービスを提供しているため、電話予約が必須です。

「つぼ美」

部屋からは奈良盆地が一望でき、四季折々の風情を楽しむことができます。
TEL 0743-73-2057

旅館つぼみ

やまと

店名のフォントがかわいく趣のある純和風旅館「やまと」。雰囲気100点。公式HPも存在します。https://yamatoikoma.com
TEL 0743-73-4488

旅館やまと

吉乃家

店前にゴルフバックが置いてありました。お客さんの物かな。手入れされた植物が綺麗です。
TEL 0743-73-2210

吉乃家

城山

ぼんやりと明るく光る看板が良い。宴会場、貸切風呂 景色の見えるお部屋から見る景色は格別で、夜景や朝日も楽しむことができる。天気の良い日は、奈良の若草山や矢田丘陵、二上山まで見渡せる。
TEL 0743-73-4717

城山

生駒新地の成り立ちと歴史

生駒新地が形成されたのは、宝山寺への参拝客が増加した大正時代。参拝客向けの宿場町として発展する中で、次第に遊郭としての機能も持つようになりました。山の上という立地は、人目を避けたい客層に合致し、花街として栄えることになったのです。

生駒新地は精進落としの地として発展した

宝山寺の入り口の様子
この先が宝山寺

生駒新地は、古くから修験道の聖地として知られる宝山寺の門前町として栄えました。参拝客が宝山寺へ訪れる精進を終え、そのご褒美として立ち寄る「精進落とし」の場所として生駒新地は発展し、「宝山寺新地」とも呼ばれていました。

精進落としとは

「精進落とし」は元来、喪主や遺族が参列者をもてなす宴席をさす言葉ですが、
神社や寺に参詣をすませた男たちが、その足で門前の色街に立ち寄って歓楽に耽ることを意味する言葉でもあります。

宝山寺の境内の様子
宝山寺境内の様子

山深い立地でありながら、多くの遊郭が軒を連ねたのは、この宝山寺への参拝客が多かったことと深い関係があります。かつては60軒以上もの旅館が立ち並び、人々の疲れを癒やし、活気を生み出していいった歴史があり。この独特な景観は歴史と欲望の融合が生み出した大正期から残る日本の原風景と言えるのではないでしょうか。

<参照>
参拝後は遊廓で“精進落とし”!?――そこに込められた深い意味 デイリー新潮 2018年08月20日 文デイリー新潮編集部https://www.dailyshincho.jp/article/2018/08200700/?all=1

働く女性の気持ちを歌った「女町エレジー」

宝山寺からの景色
宝山寺から生駒新地を振り返る。この場所で働いた女性はどのような気持ちでこの景色を眺めたのだろう

生駒新地で働く女性の気持ちを歌にした「女町エレジー」という曲が存在します。この曲の歌詞から家族と離れ、男性の欲望に心を擦り減らしながら働く女性の気持ちを感じることができるので、以下歌詞を抜粋してご紹介します。

女に生まれて良かったわ 

本当は良いことないけれど

せめて心で思わなきゃ  

生きてはゆけないこの私

生駒は哀しい 女町

女町エレジー 三笠優子 【cover】https://www.youtube.com/watch?v=-3l0S2Bao1w

今でこそ、道路が整備され都市部へのアクセスも容易ではありますが、今と昔は比べものにならないほど生駒新地への道のりは険しく外界とは切り離された場所だったことが予想できます。女町エレジーから働く女性の絶望的な気持ちを感じることができますね。

ゲートが光る時間はいつ?

夜のゲートの雰囲気

時刻は18時40分頃。先ほどは光っていなかった生駒新地ゲートに明かりが灯りました。時期によって明かりが付く時間は違うのかもしれませんが、赤みがかったオレンジ色に怪しく光る文字も魅力的です。

明かりが灯った生駒新地

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アクセス

旅館やまとの住所:〒630-0266 奈良県生駒市門前町12−8
詳しい場所をGoogleMapで確認する
TEL:0743-73-4488
電車:近鉄生駒ケーブル「宝山寺」駅より徒歩2分/お車:第二阪奈道「壱部IC」より約20分

まとめ

かつては沢山の旅館が立ち並んでいたようですが、時代の流れと共にその数は下降の一途を辿り、今では数件ほどになってしまっているおそらく旅館を経営されている方々の高齢化も重なりもう限界なのかもしれない。

ただ、街を歩いているとお洒落なカフェや飲食店が新設されている様子もあります。このサイトが生駒新地の盛り上がりの一助になれたらと思うのでぜひ興味があれば実際に訪れて欲しいです。

以上です。最後まで、ご覧いただきありがとうございました

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