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【和歌山珍スポット】恐竜ランド極楽洞がカオスすぎ!大人も怖い恐竜と地獄・極楽巡り

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恐竜ランドと書かれたアーチ型の看板 和歌山県
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世界遺産・高野山の麓にひっそりと、しかし強烈なオーラを放つ謎の施設が存在します。その名も「恐竜ランド極楽洞」──この名前だけを聞くと子ども騙しな印象を受けますが侮ってはいけません。洞窟の暗闇から突如として響き渡る恐竜の雄叫び!チープだけど情熱を感じさせる機械仕掛けのギミック!そして天国と地獄を表現しためくるめく**仏教的異世界体験**!その迫力は、あなたの想像を遥かに超えるはず。

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

今回はそんなカオスで刺激的、そしてどこか愛おしい「恐竜ランド極楽洞」の全貌を豊富な写真と共にディープにご紹介します!

  1. 恐竜ランド極楽洞へは車が便利!10キロ手前から続く案内看板と衝撃のゴールサイン「プテラノドン」
  2. 山奥なのに大人気!近所迷惑レベル(?)の“爆音恐竜ボイス”がお出迎え
  3. ゴシック体看板と巨大恐竜がお出迎え!いざ、大人900円でディープな洞窟探検へ
  4. 銅山跡地から恐竜の楽園へ – 恐竜ランド極楽洞の意外すぎる誕生秘話と歴史
  5. 【恐竜ランド極楽洞】ヘルメットは絶対着用!入口の広さに油断すると頭を3回ぶつけます(筆者体験談)
  6. 洞窟探検スタート!ミステリアスな照明と大音響、大人もビビる恐竜の洗礼
  7. 子供号泣注意報!? 雷鳴と閃光、巨大恐竜が襲いかかる“びっくりハウス”的演出
  8. 気分はインディージョーンズ!“洞窟ダンジョン”と太古の植物が創り出す完璧な世界観
  9. 隙がない!重さをグラム単位で当てる、超難度の「重軽石チャレンジ」
  10. 恐竜の鳴き声が止んだ先は…恐竜ランドの『ミニ奇石博物館』と“昭和アナウンサー”の謎解説
  11. 巨大な鬼の金棒が出現!いざ、恐竜ランド最深部「地獄と極楽の世界」へ
  12. 作り込みがリアルすぎる!恐怖の地獄ジオラマと、そこに光る“手書きふりがな”の温かみ
  13. フィナーレを飾る“エレクトリカル”な極楽浄土!
  14. 「恐竜ランド極楽洞 心霊」?ただ心霊現象は確認できず!
  15. アクセス
  16. まとめ
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恐竜ランド極楽洞へは車が便利!10キロ手前から続く案内看板と衝撃のゴールサイン「プテラノドン」

プテラノドンの羽が屋根になっている

「恐竜ランド極楽洞」は、深い山中に位置しています。「えっ、本当にこの細い道で合ってる…?」と心細くなるような山道を進むのですが10キロ以上も手前の地点から、これでもか!というほど無数の案内看板が出現しゴールまで導いてくれるので安心です。次から次へと現れるその看板は、まるで「大丈夫、その道で正解だから、自信を持って進んで!」と不安なドライバーの心を優しく(そして、しつこいほどに)励ましてくれているかのよう。少し過剰とも言える親切さも、この施設の魅力の一つと言えます。
そんな看板の波を乗り越え、突如として視界に飛び込んでくるのが屋根付きのプテラノドン型ベンチ!この巨大な翼竜の姿が見えたら、そこが目的地「恐竜ランド極楽洞」に無事到着した合図です。

山奥なのに大人気!近所迷惑レベル(?)の“爆音恐竜ボイス”がお出迎え

門の様子

山奥という人里離れた立地にも関わらず「恐竜ランド極楽洞」の休日は意外にも多くの子供連れファミリーで大変な賑わいを見せています。駐車場に到着した瞬間から、この施設の強烈な洗礼を浴びます!屋外スピーカーから「グオォォー!」という大音量の恐竜の鳴き声が容赦なく周囲の山々に響き渡っているのです。「これ、ご近所迷惑では…?」と一瞬心配になりますが、ここは深い山の中。おそらくそんな気遣いは不要なのでしょう。この遠慮のない爆音が、これから始まる大冒険への期待感を高めてくれます。

ゴシック体看板と巨大恐竜がお出迎え!いざ、大人900円でディープな洞窟探検へ

恐竜ランドと書かれたアーチ型の看板

駐車場の爆音を浴びながらさらに奥へと進むと、いよいよ施設の入口が見えてきます。鮮やかな色彩と、どこか懐かしいレトロなゴシック体で「恐竜ランド」と記された看板とその後ろからヌッと巨大な首をのぞかせる巨大なブラキオサウルスの像が私たちをディープな世界へと手招きしています。

かなり大きな首長竜

まずは受付で入場料(大人900円)を支払い、いよいよ洞窟内部へと潜入です!ここから先、一体どんな光景が待ち受けているのでしょうか。

入場料

銅山跡地から恐竜の楽園へ – 恐竜ランド極楽洞の意外すぎる誕生秘話と歴史

洞窟入り口の様子

このユニークでカオスな施設が建つ山には意外な歴史が隠されています。実は江戸時代中期から昭和40年頃まで、ここは主に銅を採掘する「小原鉱山」という鉱山だったのです。海順というお坊さんが滝行の際に金鉱を見付け、江戸時代の村人たちがノミを使って掘り始めたのが始まり。その長い歴史を持つ鉱山が閉山した後、跡地利用として平成4年(1992年)に「恐竜ランド」がオープン。さらに平成19年(2007年)には仏教的な世界観が展開される「極楽洞」が追加投入され、現在の摩訶不思議で魅力的な形になったというわけです。

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

銅山から恐竜、そして天国と地獄へ…その施設の変遷自体がすでに一つの壮大な物語と言えるかもしれません。

【恐竜ランド極楽洞】ヘルメットは絶対着用!入口の広さに油断すると頭を3回ぶつけます(筆者体験談)

入り口にあるヘルメットの様子
ヘルメットをよく見ると傷だらけ

いよいよ洞窟の中へと足を踏み入れます。入口には、来訪者用のヘルメットがずらりと置いてありました。一見すると洞窟の入口付近は天井も高く広々としており「これ、本当に必要なのかな?」と、つい油断してしまいがち。
しかし、ここで声を大にして言わせてください。ヘルメットは絶対に、絶対に被りましょう! なぜなら、入口は広くても、その先には体を屈めないと進めないほど天井の低い通路が何度も、本当に何度も現れるからです。「まあ、自分は大丈夫だろう」──そんな甘く、舐めた考えでヘルメットを被らずに進んだ私は、この後、ものの見事に3回も頭を岩に強打することになりました…。
入口に並ぶヘルメットたちをよく見ると、その表面は無数の傷だらけ。これこそが数多の先人たちの頭を身をもって守り抜いてきた証。入口は歩きやすいですが、この先、天井は確実に低くなります。必ず、ヘルメットを装着してください。

洞窟入り口内部の様子

洞窟探検スタート!ミステリアスな照明と大音響、大人もビビる恐竜の洗礼

いよいよ洞窟の中へ。ひんやりとした空気の中を進んでいくと、所々に恐竜の人形がその不気味な姿を現します。一体一体の大きさはそれほどでもありませんが、ミステリアスなライティングと洞窟内に響き渡る鳴き声、そして年間を通して12~13℃という肌寒いほどの涼しさが相まって、非日常感を演出しています!その雰囲気は大人でも十分に怖いと感じるほど。この洞窟は、夏は涼しく、冬は(外気よりは)暖かいという、天然の空調が効いた快適な空間でもあります。

子供号泣注意報!? 雷鳴と閃光、巨大恐竜が襲いかかる“びっくりハウス”的演出

ラプトルの様子

洞窟の奥へと進むとそれまでとは比較にならない、成人男性ほどの大きさの恐竜が突如として出現! 轟くような雷鳴と共にけたたましい鳴き声が鳴り響き、同時に目が眩むほどの強いライトが点滅するという、ド派手なギミックでお出迎えしてくれます。そのあまりの迫力に、私の近くにいた小さなお子さんは、本気で泣き出してしまっていました。遊園地にある“びっくりハウス”のような、古典的ながらも効果抜群の驚かせ演出に思わず笑みがこぼれます。

気分はインディージョーンズ!“洞窟ダンジョン”と太古の植物が創り出す完璧な世界観

洞窟内の様子

恐竜とミステリアスな照明、そしてひんやりとした洞窟。しっかりと**“洞窟ダンジョン”感**が作り込まれており、歩いているだけで気分はすっかりインディージョーンズです。
洞窟内には、作り物のシダ植物などが巧みに配置されジュラ紀のような太古の世界観を効果的に演出。そのクオリティはなかなかのもので、ここで撮った写真は「どこかのテーマパークでの一枚」と言っても、誰も疑わないであろう見事な作り込みの風景が広がっています。

見上げると恐竜がいる

隙がない!重さをグラム単位で当てる、超難度の「重軽石チャレンジ」

重軽いしの写真

そんな探検の道中、ふと、お寺でよく目にする“重軽石”のような石が置かれているのを発見。説明書きを読んでみると、なんと**「この石の重さを受付で言い当てると景品がもらえる」**という、ユニークなミニゲームが用意されていました!しかし、これも一筋縄ではいきません。答えはなんとグラム単位で正確に申告しなければならず、しかも受付の方によると定期的に石の重さを変更しているらしいのです…。このどこまでも本気な遊び心と挑戦者を簡単には正解させないという姿勢、まさに“隙がない”と唸ってしまいました。

恐竜の鳴き声が止んだ先は…恐竜ランドの『ミニ奇石博物館』と“昭和アナウンサー”の謎解説

蛍石の様子

激しい恐竜たちの雄叫びが響いていた洞窟にふと静寂が訪れます。恐竜ランド極楽洞は、恐竜だけでなく「光るトンネル」「ミニ奇石博物館」、そしてこの先に待つ「地獄・極楽の世界」といった多様なゾーンで構成されています。
恐竜エリアの奥に位置する「ミニ奇石博物館」では、紫外線やブラックライトを当てることで自ら妖しくも美しく発光する不思議な**「蛍光鉱石」が、独特のナレーションと共に展示されていました。その解説がまた、なんとも味のある“昭和のアナウンサー”のようなレトロな口調**で、鉱石の神秘性と相まって、不思議なレトロフューチャー感を醸し出しているのです!

サークル状に配置された蛍石の様子

暗闇にぼんやりと浮かび上がる鉱石たちの光は、まさに地球が創り出したアート。その幻想的な風景に、しばし時を忘れて見入ってしまいます。

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

ただし、この素晴らしい「ミニ奇石博物館」は、少し奥まった分かりにくい場所に位置しているため案内板を見落とさないよう注意しましょう。

巨大な鬼の金棒が出現!いざ、恐竜ランド最深部「地獄と極楽の世界」へ

子どもの大きさよりも大きな鬼の金棒

幻想的な「ミニ奇石博物館」を抜けて順路をさらに進むと洞窟の雰囲気は一変。目の前に、子供の背丈よりもはるかに大きなトゲトゲしい鬼の金棒がドーンと出現します! これこそが、恐竜ランド極楽洞の最終エリア**「地獄と極楽の世界」**への入口の合図。先程までの神秘的なムードとはうってかわり、ここからはなんともおどろおどろしい、背筋が少しゾクッとするような空間が広がっています。

作り込みがリアルすぎる!恐怖の地獄ジオラマと、そこに光る“手書きふりがな”の温かみ

鬼に舌を抜かれる人の絵

まず私たちを迎えるのは「地獄」の解説がなされた展示エリア。現世で悪行を重ねた人々が死後どのような罰を受けるかイラストで克明に描かれています。特に注目したいのが、見る角度によって絵が変わる展示。鬼に舌を抜かれながらも、全てを諦めきったかのような男性の虚ろな表情は絶妙すぎて脳裏に焼き付きます。恐怖に歪むおじさんの顔も妙にリアルで見応え十分。

牛の顔の鬼の写真

また、ボタンを押すとマジックミラーで隠れていた鬼がピカッという照明とともに現れたり、機械仕掛けで地獄の住人が動いたりとチープだけど最小限の動きで地獄を演出させる機械仕掛けのギミックがなんか愛らしい。

地獄を表現したジオラマ
地獄の釜茹でだ!

巷の地獄ジオラマにありがちな手作り感とは一線を画す、その本格的な作り込みは個人的には恐竜ゾーンを超えるほどのおすすめ度です! そんな恐ろしい展示の中で難しい漢字に一生懸命ふられた手書きのふりがなを見つけると管理者の方の温かい人柄が感じられなんだかホッとしてしまうから不思議です。

漢字にふりがなが書かれている様子

フィナーレを飾る“エレクトリカル”な極楽浄土!

極楽の展示の様子。キラキラしている

さて、そんな恐怖の地獄エリアをなんとか通り抜けると、いよいよフィナーレ!最後に待ち受けるのはきらびやかな「極楽」の展示です。しかし、これもまた一筋縄ではいきません。先ほどの「ミニ奇石博物館」で見た蛍光鉱石とサイケデリックなライティング技術が再び駆使されその空間はもはや極楽というよりも、クラブかダンスホール、あるいは夜の「エレクトリカルパレード」のよう! 極彩色の光が乱舞する、なんとも賑やかでハッピーな雰囲気の中、このディープで摩訶不思議な探検はようやく幕を閉じるのです。

「恐竜ランド極楽洞 心霊」?ただ心霊現象は確認できず!

聞く所によると、恐竜ランド極楽洞は心霊スポットという噂が立っていおり、インターネットで「恐竜ランド極楽洞 心霊」と検索する人がいるようです。しかし私自身が何か心霊現象に遭遇したわけではありませんし、訪問した後もなぜそう噂されているのか明確な理由は分かりませんでした。おそらくこのリアルすぎる地獄ジオラマが原因ではないでしょうか。

アクセス

恐竜ランド極楽洞
住所:〒643-0611 和歌山県伊都郡かつらぎ町花園梁瀬1020
TEL:0737-26-0836
営業時間:9時〜17時
     3月~9月は無休、10月~2月は木曜定休(祝日は営業)
駐車場有(無料)
夏場はアブが沢山います。虫除け必須

まとめ

恐竜ランド極楽洞──その冒険は、山道に延々と続く“励まし系”の案内看板から始まり、最後はまるでエレクトリカルパレードのような極楽浄土で、華々しく(?)幕を閉じました。正直なところ、訪れる前は「子ども騙しの施設だろう」と、どこか侮っていましたが、その予想は完全に、そして最高に良い意味で裏切られました。洞窟に響き渡る大音量の恐竜の雄叫びに本気でビビり、ブラックライトに輝く蛍光鉱石の幻想的な美しさに心を奪われ、リアルすぎる地獄のジオラマに恐怖し、そして手書きのふりがなやクラブ風の極楽に思わずクスッと笑ってしまう…。感情がジェットコースターのように激しく揺さぶられる、まさに唯一無二の体験がそこにはありました。この施設の本当の魅力は、その“完璧じゃない”ところ、そして手作り感あふれるカオスの中に見え隠れする、訪れる人を楽しませたいという純粋なサービス精神にあるのかもしれません。銅山の跡地に、恐竜と仏教的世界観をごちゃ混ぜに詰め込んだ、創設者の熱意と遊び心が同居する空間。そこには、計算され尽くした現代のテーマパークとは全く異なる、人間の手触りと、どこか憎めない愛嬌が溢れています。高野山という厳かな聖地のすぐそばで、これほどまでにディープで人間臭いワンダーランドに出会えるとは!もしあなたが、予定調和の旅に少し飽きているのなら、この「恐竜ランド極楽洞」は最高の刺激と忘れられない笑いを与えてくれるでしょう。ぜひ、ヘルメットをしっかりと被って、この奇妙で最高な冒険に挑戦してみてください。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。