ベトナムの世界遺産と聞いて、まず思い浮かぶ場所のひとつが「ハロン湾」。大小3000もの奇岩が海上に浮かび、霧の中に幻想的な景色をつくり出すことで有名なこの場所は、ユネスコ世界自然遺産にも登録されている観光名所です。
…にもかかわらず、「がっかりスポット」「思ったより微妙」「天気が悪くて台無しだった」なんて評価もチラホラ見かけるのが現実。私も実は、訪れる前は少し不安でした。「わざわざ行って後悔しないかな?」なんて考えつつ、正直なところあまり期待はしていなかったんです。
ですが、実際に訪れてみた結果を先に言ってしまうと——大満足でした!

この記事では、そんな“誤解されがちな絶景”ハロン湾の魅力を、私の体験とともにご紹介したいと思います。
ハノイからのアクセスも意外とラク!

ハロン湾はベトナムの首都ハノイから東へ約170kmの距離にあります。所要時間は車で約3〜4時間。今回私は、KKdayという会社のハノイ発の日本語ガイド付き1日ツアーに参加してハロン湾を楽しみました。
ツアーは宿泊したホテルに迎えにきてもらい、快適なバンで出発。途中のサービスエリアでは名産のスナックなども買えて、車内では日本語ガイドさんがハロン湾の歴史や地質について解説していただけたので、移動時間も退屈せずに過ごせました。
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世界中の旅行者を魅了してやまないベトナムの至宝、ハロン湾

1994年にユネスコの世界自然遺産に登録されたこの場所は、地球が数十億年かけて育んできた自然の驚異と、息をのむほどの景観美が見事に調和した奇跡の湾です。
ハロン湾最大の特徴は、石灰岩で形成されたカルスト地形。エメラルドグリーンの静かな海面に、まるで龍の背のように連なる大小2,000もの奇岩や島々が、独特の景観を織りなしています。

ハロン湾はどんな天候でも楽しめる!
晴れの日なら空と海、そして木々の緑が織りなすコントラストが美しく、雨の日なら霧や靄が島々の輪郭を柔らかく包み込み、幽玄で幻想的な雰囲気を醸し出します。
大満足のハロン湾日本語ツアーの詳細
私が体験したツアーの行程に沿って詳しいハロン湾体験の様子をレビューします。ツアーの名前は【催行保証・日本語ガイド】ハロン湾 6時間「FUJI クルーズ」。
移動時間も含め12時間のツアー内容で、朝早くから夜までしっかり楽しめる、充実したスケジュールでした。
ホテルの前まで大型バスが迎えにきてくれる!

事前メールで連絡があった8時30分ごろに宿泊していたハノイ旧市街ホテルに迎えにきてくれました。春休み時期の3月末の利用で、22人の日本人がツアーに参加していました。バスの内装は豪華でUSBポートもついており、スマホの充電ができました。他の旅行参加者のピックアップも含めハノイの中心地からハロン湾まで約3時間の道のりです。

バス内では、日本語ガイドによる歴史の解説がありました。個人的には非常に面白い内容でしたが、長時間に及ぶ解説のため「バス内では休みたい」という方はバス後ろの方の席に座ると良いと思います。
ハロン湾までの道中、サービスエリアに立ち寄りました。ここではお土産の購入、軽食を楽しめます。私はバターで両面カリッと焼き上げられたバインミー(約240円)を食べて過ごしました。とても清潔なサービスエリアです。

ハロン湾到着
12時ごろにハロン湾に到着しました。

ハロン湾に入るためには、受付でチケット発行を行う必要があります。受付はかなりの行列で、個人で訪れている人は長時間待っている様子。しかし、私の参加したツアーではガイドが代わりに受付で手続きをしてくださったので待っているだけでOKでした。
ハロン湾の環境保全・保護活動の一環として、ペットボトルの使用・持ち込みが禁止されています。(2019年クアンニン省世界自然遺産ハロン湾管理委員会による通達)
水筒であれば水分の持ち込みが可能です。船内や上陸地などでミネラルウォーターが缶入りで販売はされています。

クルーズ船の様子
入り口を抜けると沢山のクルーズ船が停泊していました。今回ツアーで利用したクルーズ船はこれ。

こちらは、2022年に造られた船で1階は外国人(英語ツアー)2階は日本語ツアー(VIPルーム)、3階はデッキとなっています。船内のトイレは清潔で日本の古い病院にあるような雰囲気。2階のトイレは日本語ツアー客専用として設置されているようで、基本的には日本人しか使用していませんでした。長時間に及ぶツアー中も適宜掃除されており常に清潔でした。
食事の様子

船内で待ちに待った昼食です。食事はバイキング形式で提供されました。料理がめちゃくちゃ豪華でベトナム料理が中心で薄味ながら、食材の風味が際立っていて上品な味わいでした。正直、旅行中濃い味付けの物ばかり食べていたので、めちゃくちゃ嬉しい味付けでした。美味しかったなー!

船内ではドリンクを購入することができ、ビール瓶1本とミネラルウォーター2缶を購入して、700円程度でした。クルーズ船にしては安い価格設定で嬉しい。

クルーズ船からの景色(ハロン湾遊覧)




ハロン湾は約1,500k㎡もの広大な湾です。穏やかな水面に水紋を立てながら進むクルーズ船で風を浴びていると、特別な気持ちになりました。目の前には次から次に現れるユニークな奇岩。まるで山水画のような景色は、ベトナム一番の景勝地にふさわしい地球の神秘性を感じさせます。

ひとつ目の上陸地「スンソット鍾乳洞」

ハロン湾には数多くの鍾乳洞がありますが、その中でも最大規模を誇るのが「スンソット鍾乳洞」です。ベトナム語で「スンソット」は「驚き」や「びっくり」を意味し、その名の通り訪れる人々を圧倒する美しさがあります。入り口では多くの観光客で賑わい、行列ができるほどの人気ぶり。



洞窟内は三つの空間に分かれており、進むにつれてそのスケールと美しさが増していきます。特に最後の空間は圧巻で広々とした空間に幻想的な岩の造形が広がり、思わず息を呑む光景が広がります。

スンソット鍾乳洞は見どころが多く、歩く距離もそれなりにあるため、こまめな水分補給を心がけて、快適に見学を楽しんでください。

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ふたつ目の行程「ハロン湾でカヤック」

次にシーカヤック体験です。こちらでは以下2つから参加方法を選ぶことができます。
- 二人乗りカヤック
- 操縦手付き大人数で乗る手漕ぎボート(座っているだけ)
私は2人乗りカヤックを選択しました。こちらもガイドがチケットを受付で発券してくれます。

2人乗りカヤックを選択した際、練習や説明は一切ないです。ライフジャケットとパドルを持って「いってらっしゃい」状態。私は偶然カヤックを何度も経験しているため問題なく体験できましたが、子連れや初心者はやめておいた方が良いのではと思いました。

カヤックに乗り込み、ぽっかりと洞窟上になった水面を進みます。観光地のアヒルボートみたいに、気が済んだら出発地へと引き返して、ライフジャケットとパドルを受付で返却するという流れです。
お尻が濡れてしまうため、水着の着用が安心です。私は水着を持ってきていなかかったため、びちゃびちゃに濡れてしまいました。

ポッカリと穴が空いた洞窟がありました。その穴をカヌーで抜けると凄まじい絶景が広がります!絶景に気を取られているとカヤックに慣れていない外国人に追突されました。危ない。

最後の上陸地「ティートップ島」
最後の上陸地はティートップ島。ティートップ島では展望台へのハイキング、もしくはビーチで水泳を楽しむことができます。島内には売店(カフェ)も充実しています。私は洞窟とカヤックで相当に疲れたのでビーチでゆっくり過ごしました。

ティートップ島の絶景
ティートップ島はハロン湾の中心地に位置しているため、展望台からは360度のパノラマで絶景を望むことができます。


クルージングの最後は「サンセットパーティー」
最後は帰路に向けて船内が動き出した後は、夕暮れにかけて船上デッキでパーティーが行われます。

パーティーではスタッフが参加者を煽り、爆音で曲を流します。ただ、日本人参加者は落ち着いた方が多いのと、相当に疲れているのでチーンとしてました。ここで1階にいた外国人ツアーの参加者(インド人)が曲をリクエスト。10人のインド人たちが輪になってインド音楽で踊っていました。これはこれで異文化を感じることができて面白かったです。
夕食はサービスエリアでフォーを食べる
ツアー終了。港に戻りバスに乗ってホテルまで送迎してくれます。その道中で、サービスエリアに立ち寄り夕食のフォーが提供されました。席に座った瞬間にフォーが運ばれてきて驚く。おそらく、ガイドが到着時間を店に連絡して、早急に食事を提供できるようにしてくれていたのでしょう。こういったきめ細かなサービスもツアーならではですね。


ホテルに戻ったのは、夜の10時ごろでした。かなり盛りだくさんのツアーですが、一生の思い出になりました♪
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