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おねしょ封じにハシゴを奉納!?梯子地蔵尊【薬師禅寺】

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京都府
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「おねしょが治りますように」
「オムツ、卒業できました!ありがとう!」
そんな切実な願いや喜びの声が記された無数の小さなハシゴが並ぶお寺、薬師禅寺。
実はここ、「おねしょ封じ」の聖地として知られる場所でハシゴを奉納することで、おねしょの改善を祈願するという珍しい信仰が古くから息づいている場所。

詳しい様子をお伝えします。

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物見遊山

家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

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【薬師禅寺 地蔵堂アクセス】嵐山・松尾大社の中間!住宅街の“見つけにくい”入口

ハシゴの様子

おねしょ封じの地蔵堂があるのは、京都屈指の観光スポットである「嵐山」と「松尾大社」のちょうど中間あたり。 賑やかな観光地から少し離れた、閑静な住宅街の中にひっそりと佇んでいます。

あまりに風景に溶け込んでいるため、大通りから一本入った場所にある入口はうっかり通り過ぎてしまうかもしれません。
詳しい場所はこちら(Googleマップで確認する)

入り口の様子

衝撃!薬師禅寺の地蔵堂はハシゴだらけ?おねしょ封じに捧げられた手作りハシゴと切実な願い

お堂の様子

静かに階段を上り詰め、ひっそりと佇む小さなお堂へ。
目に飛び込んできたのは、壁という壁に所狭しと立てかけられた、おびただしい数のミニチュアハシゴ!。

「おねしょが治りますように」
「失敗が減りました」
ハシゴには名前や住所と共に、切実な願いや感謝の言葉が綴られていました。

奉納されるハシゴは自分の年齢と同じ段数を作るのが習わしで、割り箸を使った簡易的なものから、木材を切り出した本格的なDIY作品まで実に様々です。

ハシゴの様子

そして、ふと目を凝らすと信じがたいものが。 なんと「70段」もある長いハシゴが奉納されていました。
おねしょや頻尿の悩みは、決して子どもだけのものではない。思わぬ場所で高齢化社会の現実と、このお寺が受け止める悩みの深さに気づかされました。

おねしょ封じの起源について

縁起

なぜ、おねしょ封じの願掛けに関連のなさそうな「ハシゴ」が用いられているのでしょうか。

その興味深い由来は地蔵堂に掲げられている『梯子地蔵大菩薩御縁起』に詳しく記されていました。
要約すると、次のような物語が背景にあるそうです。

このお寺を開いたのは、恵堯(えぎょう)という名の僧侶。恵堯和尚は、なんと仏教の聖地・比叡山延暦寺の僧であり、最も過酷な修行の一つとされる千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)を成し遂げた大阿闍梨(おおあじゃり)という、並々ならぬ徳の高いお方でした。

そんな恵堯和尚が、比叡山を遠くに望むここ松尾山の中腹に草庵を結び、特におねしょに悩む人々を救うため自ら地蔵菩薩像を造り上げ地蔵堂を建立して安置しました。

しかし、その地蔵堂は険しい山腹の崖の上にあり当時の人々は文字通り梯子を掛けなければお詣りすることができなかったのです。

この「梯子を使って困難を乗り越えてお参りした」という行為そのものが、いつしかおねしょ封じの願掛けとして年齢の数だけ段のあるハシゴを奉納するという不思議な信仰の形へと繋がっていったと伝えられています。

アクセス

住所:京都市西京区嵐山薬師下町48

公式X。https://twitter.com/yakusizennji

阪急松尾大社駅 徒歩8分
JR京都駅から28番市バス・内田町下車、徒歩3分

まとめ

京都・嵐山近く、薬師禅寺の地蔵堂にひっそりと伝わる「おねしょ封じのハシゴ奉納」。今回は、そのユニークな信仰の世界をご紹介しました。

お堂の壁一面を埋め尽くすように奉納された、おびただしい数のミニチュアサイズのハシゴ。そこに丁寧に記された「おねしょが一日も早く治りますように」という切実な願いや、「オムツが取れました!ありがとう」といった喜びの報告は、まさに親心の結晶とも言える。

年齢と同じ段数のハシゴを手作りするという微笑ましい慣わし、そしてその起源が、千日回峰行を成し遂げた高僧・恵堯阿闍梨と、かつて梯子でしか辿り着けなかった崖の上の地蔵堂への篤い信仰にあったという物語も非常に興味深いものでした。

70段にも及ぶハシゴの存在は、この信仰が、時代を超えて多くの人々の個人的な悩みに静かに寄り添ってきたことを物語っているのかもしれません。薬師禅寺の地蔵堂は、ただ珍しい風習が残る場所というだけでなく人々の切なる祈りの温かさや、京都の奥深い信仰文化の一端に触れることができる、貴重な場所です。

嵐山観光の際には、ぜひ少し足を延ばして、この小さなハシゴたちに込められた人々の想いや物語を感じてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの心にも温かく、そして少し不思議な余韻が残るはずです。そこには、きらびやかな観光地とはまた違う、京都の静かな祈りの風景が広がっています。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。