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天使を突き抜ける通り?まるで漫画で登場する珍通りの見どころを紹介【天使突抜通り】

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京都府
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歴史ある地名が数多く残る京都の街並み。
難読漢字や由緒ある名前が並ぶ中で、ひときわ異彩を放つ通りがあります。

その名も、「天使突抜(てんしつきぬけ)」。
……すごくないですか?この響き。
「天使が突き抜ける」とは一体どういうことなのか? 古都の路地に突然現れる、このミステリアスな地名の正体と由来を現地の写真とともに紐解いていきます。

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物見遊山

家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

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Googleマップ二度見案件。「天使突抜」は1丁目から4丁目まで実在する!

下京区天使突抜と記載された街看板

場所は五条堀川の交差点近く、立派な「京都東急ホテル」のすぐ裏手あたりです。Googleマップで検索してみると……ありました。
しっかりと「天使突抜(1丁目~4丁目)」という表記が!画面上に並ぶ「天使」の文字に、期待が高まります。

「天使っぽいものがあるのか?どんな場所なんだろう」そう思い立ち、今回は一番南側に位置する「天使突抜4丁目」から順に通りを歩いてみることにしました。
果たして、天使が突き抜けた道には何があるのか。いざ探索開始です。

天使感ゼロ!?閑静な住宅街で「ゴミ箱」に刻まれた最強のネーミング

東中筋通五条下る天使突抜3丁目と書かれた看板

「天使突抜」という名前から、何か神聖な空気や、翼の生えたオブジェでもあるのかと期待して歩いてみましたが……。

結論から言うと、そこは「ごく普通の小さな住宅街」でした。
天使感は皆無。あるのは静かな生活感だけです。

街の看板の写真

しかし、ふと路端に目をやると、その「証拠」は確かに存在しました。
電柱の看板や、町内のゴミ箱に記された「天使突抜」の文字!

プラスチックのゴミ箱に、RPGの必殺技のような地名が書かれている光景はなんともシュール。
「名前負け」しているのか、それともこの平凡さこそが京都の奥深さなのか。 日常風景の中に紛れ込んだファンタジーを探す、不思議な散歩です。

天使突抜2丁目の看板
プレサンス京都突抜奏というアパートのゴミ箱

ゴミ箱を撮る日本人顔のおじさん。地元の方の視線が「痛い」

タイムズ天使突抜の看板
一番天使突抜感があって映えている看板

地元の人が立ち話をしている中、写真を撮っていると通行人から少し変な目で見られている気がしてきます。

案内板やゴミ箱など何の珍しさもないように見えるものを撮影している姿はカラーコーンや道路標識を撮っている外国人状態。

いや違うか、外国人顔の青年が道端のなんでもない物の写真を撮っているのなら、「そんな物まで珍しがってくれているんだね、日本の文化に興味をもってくれてありがとう」という気持ちになるだろうが、地域の案内板を撮影するバリバリ日本人顔のおじさんには「何をしているんだ??」と訝しげな目線が送られる。

鉄道専門唐松という店の暖簾
一番の見所はここか。京町家を鉄道ショップにした店。古い鉄道の看板やグッズが販売されており、マニア垂涎物が並ぶ。雰囲気が大変良い
天使突抜2丁目の看板
ついに二丁目まできた
天使突抜1丁目の看板
一丁目ついたぞ。これで全ての通りを探検できました。

天使突抜という珍地名は豊臣秀吉の改造が原因

「天使突抜通り」そのユニークな名前の由来は、豊臣秀吉による京都改造に深く関わっています。

豊臣秀吉が京都の都市計画を行った際、新たな道が次々と開削されました。その一つが、この「天使突抜通り」。
この通りが造られた場所は、かつては「五條天神宮」という神社の境内の一部でした。「五條天神宮」は少彦名神を祀る神社で地元の人々からは「天子様」と親しみを込めて呼ばれていました。

「天子」は天皇を指す言葉でもあり、この神社を「天使社」や「天使の宮」と呼ぶこともあったようです。
秀吉による都市計画で、この神社の境内を貫くように道が造られたことから、「天使の宮を突き抜ける道」という意味で、「天使突抜通り」と呼ばれるようになったと言われています。

四条、五条、七条はあるのに…なぜ「六条通」だけ存在感がないのか?

六条通りの様子

天使突抜4丁目のすぐ近くに「六条通」が存在します。「え、京都に六条なんてあったっけ?」と思われるかもしれません。
四条通や五条通、七条通といえば、車がひっきりなしに行き交う京都の主要道路。しかし、その間にあるはずの「六条」は、今は地元の生活道路のような細さで、ひっそりと存在しているのです。

実はこの通り、京都の通り名を覚えるわらべ歌『丸竹夷(まるたけえびす)』にも登場する、由緒正しき通り。
かつては貴族の邸宅が立ち並ぶ立派な大路でしたが、例によって豊臣秀吉の都市改造により、分断され縮小されてしまったのです。

現在は河原町通~堀川通までの短い区間を残すのみ。 華やかな大通りから、静かな路地へ。天使突抜と同様に、秀吉によって運命を変えられた幻の目抜き通りです。

アクセス

五条天神宮の住所:〒600-8459 京都府京都市下京区天神前町351−2
市バス:市バス50「西洞院松原」下車