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芸術はトゲトゲだ!?岡本太郎作「歓喜の鐘」があるお寺【久国寺】

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愛知県
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名古屋市の久国寺に、全国的にも珍しい「トゲだらけの大きな鐘」が存在します。作者はなんと、日本を代表する芸術家・岡本太郎氏。

マンダラを表現したという鐘には、角のような突起が無数に突き出し、表面には人間、動物、妖怪などがびっしりと刻まれています。

お寺の静寂を打ち破るような、ほとばしる生命力。 詳しい様子をお伝えします。

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物見遊山

家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

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歴史ある古刹に「悪の組織の新兵器」!?350年の時を超えた異色のコラボ

久国寺の歴史は古く、開山は江戸時代の1675年(延宝3年)と由緒正しい曹洞宗のお寺です。
本来なら、静寂と侘び寂びが支配するはずの空間。
しかし、そんな厳粛な境内に悪の組織が兵器のような、イカついデザインの鐘が鎮座しています。

これこそが「芸術は爆発だ!」でおなじみ岡本太郎が製作した「歓喜の鐘」。驚くことに鐘として実際に打つこともできます。
お寺にある物といえば、慎ましく、厳かでなければならない……。 そんな固定概念を打ち砕くような、圧倒的なエネルギー。

350年の歴史を持つ伝統的なお寺と、昭和の前衛芸術のコラボレーションが実現しています。

トゲの正体は「踊る人間の腕」。宇宙へ広がる「曼荼羅」の思想

金にはアルファベットでTAROの文字が刻まれています。反対側には岡本太郎と漢字の署名もありました。

この鐘の最大の特徴は何と言っても上部に突き出した無数のトゲトゲ。一見すると攻撃的にも見えますが、実はこれ、「人間の腕」を表現しています。

無数のトゲは人間たちが宙に舞い、手を広げて歓喜して身を躍らせている姿。エネルギーが外へ外へと爆発する様子を表現しているといいます。

歓喜の鐘に描かれた妖怪

さらに側面をよく観察すると、瞑想する仏、動物、魚、妖怪など、あらゆる森羅万象のレリーフが刻まれていることがわかります。

これは鐘の中で仏教思想を表現しており岡本太郎は、
「一個の鐘に万物を濃縮する。それは仏教の広大な宇宙観である『マンダラ』の思想に通じる」 と語っています。

さらに、デザインに特化した鐘に見えるますが音楽家の意見を取り入れ、トゲに見える人間の腕が共鳴し合うように設計したといいます。

また、音が地面を這い、空へ抜けるようにと設置場所は通常よりも低く、角の向きまで計算されているという徹底ぶり。

チャンスは年に一度だけ!「除夜の鐘」で宇宙の叫びを体感せよ

このトゲトゲの鐘、一般の参拝者でも打てます。
ただし、チャンスは「除夜の鐘」の時だけ。 先着108名限定の狭き門ですが、並ぶ価値は大いにあります。

実際に打たれる音を聞くと、その低さに驚かされます。 「グワーン」と空気を震わせるような重低音。
普通の除夜の鐘では満足できない方、あるいは岡本太郎ファンの方は、ぜひ大晦日に久国寺へ。一年分の煩悩を、芸術の爆発と共に吹き飛ばしましょう。

実は「太陽の塔」より先輩だった!1965年に生まれた爆発の原点

岡本太郎の代名詞といえば、1970年の大阪万博で作られた「太陽の塔」。 しかし驚くべきことに、この「歓喜の鐘」が製作されたのは、それより5年も早い1965年。
つまりこの鐘は、あの太陽の塔よりも先輩であり、後の大爆発へとつながるエネルギーを秘めた「兄貴分」のような存在なのです。

そもそも、なぜ名古屋の一寺院に岡本太郎の作品があるのでしょうか?
その理由はシンプルかつ情熱的。 当時の久国寺の住職が、知人を通じて岡本太郎に直接製作を依頼したからだそうです。 「お寺の鐘」という概念を覆すオファーを受けた太郎もまた、その心意気に共鳴したのかもしれません。

ちなみに、この鐘には試作品である「小型の鐘」が世界に5体だけ存在します。
そのうちの1体は東京の「岡本太郎記念館」に。 そしてもう1体は、太郎と親交の深かった石原慎太郎氏の元にあるそうです。

巨人たちの足跡(その1)〜岡本太郎の梵鐘〜  LET’S GO! あいち アーカイブ. 2013年8月29日https://archive.is/20130829082503/http://www.lets-go-aichi.jp/article/2009/000175.html

浅野祥雲作の護国観音像も見所です

護国観音像は太平洋戦争の戦没者の慰霊のためにこの地区の遺族会の方々が建てたものです。台座の裏に、80名の英霊と世話人・幹事20名の名前が彫られています。製作者は桃太郎神社や五色園のコンクリート像を建造した、浅野祥雲です。
見所は岡本太郎製作の鐘だけではありません。表情が特徴的な護国観音像もしっかりチェックしましょう。

護国観音像

コンクリート像の作者「浅野祥雲」

護国観音像は浅野祥雲によって作成されました。浅野祥雲は護国観音像の他「桃太郎神社」や「関ヶ原ウォーランド」などにある像の製作者としても有名な人物で、「東海の珍スポットの父」とも言える伝説的人物です。

浅野祥雲(1891年-1978年)は昭和初期から40年代までコンクリート造形師として活躍した人物。父親は農業のかたわら土人形を製作する職人で、その影響を受け人形制作を開始する。土で作れる物より、「もっと自由に大きな作品を作りたい」という思いから、当時最新の素材であったコンクリートで人形を作ることを思いつき、映画館の看板を描いて生計を立てながら等身大のコンクリートによる塑像という独特の制作スタイルを打ち立てる。33歳から作り始めたコンクリート像は1000体以上とも言われそのうち800体近くが東海地方に現存しています。

奇妙なコンクリート像で再現された合戦テーマパーク【関ヶ原ウォーランド】
サイケデリックなアートで埋め尽くされたコスパ満点のカラオケ喫茶【パブレスト 百万ドル】
桃太郎の本家本元を謳うハッピー神社【桃太郎神社】

アクセス

久国寺の様子

住所:名古屋市北区大杉3-2-27
詳しい場所をGoogleマップで確認する
時間:境内自由
電話:052-981-1252
料金:無料
アクセス:名鉄瀬戸線「清水駅」より徒歩6分
駐車場:有(無料)

まとめ

岡本太郎製作の梵鐘が名古屋にある。実は地元の人にもあまり知られていませんが、大変貴重なモノです
常識を打ち破るそんなエネルギッシュなパワーをいただけるスポットでした

近くには、名古屋城や栄など有名観光地があるので、名古屋を訪れた際は立ち寄りたいスポットです
最後までご覧いただき、ありがとうございました