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圧倒的スケール!大正時代建設の超巨大無線塔【針尾送信所】

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電波塔を遠くから見た景色 長崎県
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佐世保市の観光といえば「ハウステンボス」が定番ですが、実はもう一つ外せない衝撃スポットがあります。
それが、旧日本海軍の手によって建設された「針尾送信所」。ここの特徴は、とにかくデカいこと。

そのあまりの大きさと無機質な佇まいは「恐怖心」すら覚えるほどの迫力です。塔の内部は一部見学可能。その薄暗く廃墟化した様子は、まるでゲーム「バイオハザード」の世界そのもの。
美しきテーマパークとは対極にある、コンクリートの巨人が支配する異様な空間。詳しい様子を写真とともにお伝えします。

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物見遊山

家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

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透け感ゼロの威圧感!136mのコンクリートが地面に突き刺さる

大きな塔の様子

敷地内には1号棟から3号棟まで、3本の無線塔が正三角形を描くように並んでおり、そのうち「3号棟」は内部周辺を見学することができます。

塔の高さは約136メートル。
東京タワーやスカイツリーと比べると小さいように思いますが、透け感が一切ない鉄筋コンクリートがズドーンと地面に突き刺さっているような見た目は数字以上の「質量」と「圧迫感」を感じさせます。

3号棟の写真
天まで届きそうなほど巨大

針尾無線塔は大正11年(1922)、旧日本海軍の手によって4年の歳月と155万円(現在の価値で250億円相当)の費用を投じて建設されました。
その圧倒的な存在感は、現代の建築物にはない重みを放っています。

「ゴォォ…」獣の唸り声が響く塔内。見上げた先にある100年の秘密

3号塔内部は自由に出入りすることができます。
中に入って天井を見上げると、はるか136メートルの最上部まで続く巨大な空洞。
分厚いコンクリートの壁には所々に孔が設けられ、そこから差し込む筋状の光が暗闇を引き裂いていました。
風が吹くと「ゴォォー!」「ブォォン…」と、まるで獣の唸り声のような重低音が響き渡ります。塔全体が呼吸しているかのような不気味な音。

それにしても驚くのは、築100年以上とは思えない保存状態の良さ。これほど綺麗なまま現存しているのには理由があります。

長崎県建設技術研究センターの調査によると、なんとコンクリートに「火山灰」を混ぜることで強度を高めているとのこと。
大正時代の職人たちが用いた知恵と技術が、この怪物を現代まで生き永らえさせているのです。

「ニイタカヤマノボレ」を中継した塔。コンクリートの怪物が語る戦争と平和

針尾送信所は、単なる巨大建築ではありません。
「ニイタカヤマノボレ一二〇八」──真珠湾攻撃の暗号をはじめ、ミッドウェー海戦や戦艦大和の沈没など戦争の局面に関わり続けた歴史的な施設です。

国の重要文化財として保存されている今、ここは静かに平和を考える場所となっています。
圧倒的な迫力の裏側にある、悲痛な歴史。 その両方を感じ取ることができる、佐世保で最も意味深いスポットです。

🔍もっと詳しく
「ニイタカヤマノボレ」の送信所無線塔、100年経ても丈夫な理由…カギは「火山灰」 読売新聞オンライン2023/08/18

3本の塔の中心へ。まるでRPGの舞台!半地下の「電信室」を探検

空を突く3本の巨大無線塔。実はこれ、互いに300メートルもの間隔を空けて「正三角形」に配置されており、かつてはその頂点同士をワイヤーアンテナで結んで電波を飛ばしていました。
そんな巨大な結界の中心に、ひっそりと鎮座しているのが「電信室」です。

個人的には、ここが針尾送信所における一番の見どころ。
爆撃に備えて作られたという建物は、半地下式の2階建て構造。 一歩足を踏み入れれば、そこはもう完全にRPGゲームの世界です。

電信室入り口の様子

入り口のヘルメットを装着して、いざ出陣。

電信室の様子

薄暗い通路、当時のまま残された電球、錆びついた配電盤……。 廃墟特有の静けさと、かつての喧騒が入り混じる空間はRPGダンジョンの最深部に迷い込んだような、極上のワクワク感があります。

廊下の様子

こちらはバッテリーに使用する硫酸の保管庫。
硫酸は揮発性が高く、コンクリート壁を侵す性質があるためレンガで囲われています。劇薬を保管していたためか、特に劣化が激しい。

さらに廊下を進むと一番大きな部屋「機械室」にたどり着きます。今は何もない空間ですが、当時はたくさんの大型機械が並んでいた場所です。

機械室の隅に電線の残りがありました。奥は宿直室か事務室でしょうか。崩壊しています。

宿直室の様子

ボランティアガイドの活用もおすすめ

見学日の10日前までに、針尾無線塔保存会(0956-58-2718)に電話申し込みをすると、ガイドによる説明を希望することができます。

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設の見学について【佐世保公式】
https://www.city.sasebo.lg.jp/kyouiku/bunzai/kengaku.html

3号塔そばにある見張所。無線施設は軍事機密だったので、見晴らしの良い場所に建てられている。こちらも築100年以上。他にも沢山の見所があります

まとめ

針尾送信所は終戦後も海上保安庁が管理し、1997年にその役割を終えました。2016年には日本遺産に認定され「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」の構成文化財の一つにもなっています。

また、鉄筋コンクリート技術が国内に導入されて約20年、無線の発明からわずか27年後で建設された施設であり、大正時代の技術の高さを知ることのできる貴重な場所でした。近くにはハウステンボスや戦争遺産、景色の綺麗な場所があるので、合わせての訪問も超おすすめです。

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

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アクセス

住所〒859-3452 長崎県佐世保市針尾中町382
詳しい場所をGoogleマップで確認する
電話0956-58-2718(針尾無線塔保存会)
営業時間9:00~12:00
13:00~16:00
休日年末年始
料金無料
駐車場普通車30台、大型バス2台