\おすすめ旅行グッズ一覧はこちら/
記事内に広告が含まれる場合があります

京都の不思議な珍地名「悪王子町」と「元悪王子町」の真相に迫る!

スポンサーリンク
京都府
スポンサーリンク

京都・烏丸五条に存在する珍地名「悪王子町」。
「悪い王子様がいるの?」なんて思ってしまいますが、実はここ、とても神聖な場所なのです。

昔の言葉で「悪」は「強い力」の象徴。この地名は、荒ぶる神・スサノオノミコトを祀る「悪王子社」があったことに由来します。
「悪=強い」。言葉の意味が時代と共に変わってしまったことで生まれた、京都屈指のクールな珍地名をご紹介します。

スポンサーリンク
物見遊山

家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

物見遊山をフォローする

なぜ「悪」王子?地名に隠された意味

スサノオノミコト

「悪王子社」の祭神は、ヤマタノオロチを退治した英雄・スサノオノミコト。

神道では、神様には二つの側面があると考えられています。優しく平和的な霊力である「和魂」と、勇猛で時には祟りをも及ぼす荒々しい霊力である「荒魂」です。

悪王子社が祀っているのは、後者の「荒魂」。
ここでの「悪」とは、邪悪な意味ではなく、「何者にも負けない強力な力」を指す言葉です。

つまり「悪王子」とは、悪い王子様ではなく、「最強に力強い王子様」という意味。その名の通り、災厄を力ずくで祓うパワフルな神様なのです。

秀吉に動かされた社。八坂神社と「元悪王子町」に残る痕跡

悪王子社の分霊を祀るお社
悪王子社の分霊が祀られているお社。

実はこの悪王子社ですが、豊臣秀吉による京都の都市改造などを経て、社は何度か移転を余儀なくされ、現在は祇園の八坂神社の境内に鎮座しています。

驚くことに、元あった場所にも地名が残っており「元悪王子町」というこれまた珍地名も存在します。元悪王子町には記念碑も建てられ、分霊が祀られた小さな祠もある。

現在の「八坂神社」と、発祥の地である「元悪王子町」。二つの場所を繋ぐ歴史の糸を辿ってみるのも、京都散策の醍醐味です。

悪王子社|お社・ご祭神|八坂神社 https://www.yasaka-jinja.or.jp/shrine_deity/akuojisha/

記念碑
看板の写真

大通りに潜む「悪王子」。名前は激しいが、景色は完全なオフィス街

悪王子町の場所
Googleマップより

「悪王子町」があるのは、烏丸五条の交差点のすぐ北側です。
さらに北へ進んだ四条烏丸付近に、かつての鎮座地である「元悪王子町」が存在します。

どちらも京都観光では必ず通ると言っても過言ではないメインストリート。こんな大通りに、歴史深くおどろおどろしい珍地名がサラッと混ざっているのが、なんとも京都らしい風景です。

悪王子町の景色

しかし、「悪王子町」にあるのは整然と立ち並ぶ鉄筋コンクリートのマンションやオフィスビルのみ。

「悪王子」という強烈な名前の余韻など微塵も感じさせない、無機質な現代のビジネス街が広がっています。このギャップもまた、面白いところかもしれません。

京都市下京区烏丸通五条上る悪王子町425番地と住所が記されたマンション。自分の住所に「悪王子」とついていたらかっこいいな

元悪王子町の景色

元悪王子町の風景

元悪王子町には石碑や分霊を祀るお社があることに加え、昔ながらの風景を思わせる路地が残されています。長屋の各入り口には消火栓が備え付けられており、その入れ物となっている木箱に「元悪王子町」と記されていました。

ビルだらけの「悪王子町」とは対照的に、かつて社があった「元悪王子町」には、京都らしい濃厚な空気が漂っていました。

ここには記念碑や分霊を祀る小さなお社がしっかりと残されており、一歩足を踏み入れれば、昔ながらの風景を思わせる細い路地も存在します。

特に注目なのが長屋の入り口にある消火栓。 無機質な赤い鉄扉……ではなく、なんと木箱であることに加え、古びた木の表面には「元悪王子町」と墨書きのような文字が記されています。

消火栓

その他の珍地名もご紹介

京都市には悪王子町の他にも、「閻魔前町」「二帖半敷町」「大将軍」など面白い珍地名が多く存在します。なかでも「天使突抜通り」は悪王子町から少し歩いた場所に位置するので合わせての訪問がおすすめです。

アクセス

悪王子町をGoogleマップで確認する。
https://maps.app.goo.gl/8HnbJk4rXDM7CDQT6

元悪王子町をGoogleマップで確認する。
https://maps.app.goo.gl/ZfmuEowGuX7HdGbx6