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もののけ姫の舞台??死と隣り合わせの岩窟ダンジョン【磐船神社】

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大阪府
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大阪府交野市に、天から降り注いだような伝説の巨岩をご神体とする「磐船神社」があります。

高さ約12メートルにも及ぶその巨大な「天の磐船」は、近年SNSなどで「ジブリ映画『もののけ姫』に登場するモロ(山犬)の寝ぐらのモチーフになったのでは?」と話題にもなっているスポット。

さらに巨岩の地下には、修験者たちが厳しい修行を行った「岩窟」と呼ばれる別世界が広がっているのです。社務所で受付を済ませれば、一般の参拝者でもこの「行場」に入ることが可能。
詳しい様子を写真とともにそのリアルな体験をレポートします。

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物見遊山

双子父の旅行ブロガー。家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

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日本書紀にも登場する「天孫降臨の地」。神様が乗った岩船の説得力

天の磐船を祀っている様子

磐船神社の中心に鎮座するのが、御神体である「天の磐船」です。
高さ・幅ともに約12メートルにも及ぶ巨岩を見上げると、その神秘的な佇まいに圧倒されること間違いなし。

岩を信仰している文化は世界中にありますよねこういった信仰心って全人類共通的なものなのでしょうか?
天の磐船を目にすると巨大な岩が信仰されるのも納得してしまいます。人間は巨大なものに畏れを抱く生き物なのかも…!!

この「天の磐船」は日本書紀にもその名が登場し、この岩に乗って神様が降臨されたという神話が伝えられることから、磐船神社は古くから「天孫降臨の地」として厚く信仰されてきました。

岩に掘られた不動明王

岩窟めぐりの注意事項

磐船神社と書かれた札

天の磐船の下には神秘的でありながら巨岩が複雑に入り組んだ迷宮のような空間が広がっており、古来より修験道の行場としてこの「岩窟めぐり」が行われてきました。

岩窟めぐりは一般の参拝者も参拝可能。ここでは、実際に体験した内容や受付の流れ、注意事項をお伝えします。

岩窟めぐりは自己責任!厳しいルールと安全対策

細かな注意書き
注意書きが沢山の看板

岩窟めぐりに挑むため、まずは社務所で受付を済ませます。
しかし、ここで係の方から受けたのは、観光地によくあるガイドではなく、命に関わる入念な警告。

「巨岩が積み重なり、狭い隙間を抜けるのでカバンは邪魔になります。全て預けてください」 「膝をついたり横向きになったりするので、ポケットの中身も落ちます」 ……相当ハードな動きを強いられるようです。そして極めつけは、

「岩窟めぐりは大変危険(死亡事故あり)なので、しばらく帰ってこない場合は様子を見に行きます」

という衝撃の一言。 脅しではなく、過去に本当に事故が起きている場所なのです。
そのため、一人での入洞は禁止。
ソロの参拝者は、他のお客さんが来るまで待ち、即席のバディを組んで「一緒にお参り」をしなければなりません。

「もし帰ってこなかったら……」という言葉を聞きさらなる覚悟を決めて挑みます。

白衣の掛け方の写真
いただいた紙製の白衣をつけて行く!

鉄の扉の先は「死」と隣り合わせ。暗闇の中で震える手と、一筋の「希望の光」

岩窟への入り口は境内奥にひっそりと佇んでいます。鉄製の扉を開き階段を下る形で岩窟へと進んでいきます。岩窟の中に一歩足を踏み入れると、そこは外界とは異なる、ひんやりとした静寂の世界が広がっていました。

とても急な階段の様子
狭くて急な階段を進んでいく

いざ進もうとすると、すぐに受付での「大変危険です」という言葉が脳裏をよぎりました。
道を歩くというイメージではなく。巨大な岩が乱雑に積み重なった隙間を、這いつくばり、身体をねじ込みながら進む、まさに全身運動。

足場も悪く、一歩踏み外せば岩の間に挟まってしまいそうな恐怖。足腰に自信のない方には絶対におすすめできないハードさです。

大岩が積み重なった道

岩の下には川が流れている。氷のように冷たい岩肌と「ぬめり」の恐怖

人と大岩を比べた様子
ここはまだまだ序盤地点。物を岩の下に落としてしまうと回収は不可能だ。

進んでいくにつれて、体温が奪われていくのを感じます。原因は、岩の異常なほどの「冷たさ」です。 実はこの巨岩群の下には川が流れており、その湿気と冷気が岩全体を冷やしているのです。

大岩に囲まれている

場所によっては湿気で岩がぬるぬるしている箇所もあり、滑る恐怖と戦わなければなりません。
しかし、どんなに冷たくても体を支えるためにはその岩を素手で掴み這いつくばるしかない。

氷のように冷たい岩に熱を奪われ、次第にかじかんでいく指先。ここは修行の場。生半可な装備では心が折れてしまうことを痛感しました。

岩の隙間の様子
こういった隙間も通る。体を屈めながら進まなければならないので、余裕がなくなってきます。

潜るというより「落ちる」感覚。最大の難所「生まれ変わりの穴」で足がすくむ

ラミネートされた写真と穴の潜り方が掲載されている

岩窟めぐりの終盤、ついに最大の難所である「生まれ変わりの穴」に到着しました。
岩肌には、ペンキで「足から」という生々しい指示書きが。しかし、「え、本当にここを通るの?」と疑いたくなるほど小さいの穴です。
奈良・東大寺の大仏殿にある「柱くぐり」程度のサイズ感しかありません。

しかも、中は斜面になっており、先は暗闇で全く見えません。これは「潜る」というより、暗闇へ向かって「滑り落ちる」と言った方が正しい。

「行けるのか……? ここで引き返すのもありかな」 本気で躊躇してしまうほどの恐怖と圧迫感。しかし、ここまで来て戻るわけにはいきません。

「うつ伏せになって、足から行こう!」 意を決して体を穴に滑り込ませると……するん! 意外にも体はスムーズに通り抜け、無事着地。

「あー怖かったー!!」と思わず声が出るほどのスリルでしたが、通り抜けた瞬間はまさに「生まれ変わった」ような達成感に包まれました。

御幸が差し込む様子
生まれ変わりの穴を通過できた自分。達成感やばい。

「生まれ変わり」の直後に見た絶景。裏側から見る巨岩に神話の真実を知る

岩が積み重なり、屋根のようになっている

狭く暗い穴を抜け、ようやく地上へ。
達成感と共に外の空気を吸い込んだ瞬間、目の前にド迫力の光景が広がりました。 天の磐船の「裏側」です。

正面から見る姿も十分に荘厳ですが、間近で見る裏側の表情は別格で。
苔むした岩肌、荒々しい凹凸、そして太古からそこに座し続けてきた圧倒的な重量感。

「ああ、これなら神様が乗って降りてきても不思議じゃない」 岩窟という試練を乗り越えたからか?この岩にまつわる神話がストンと腑に落ちる、不思議な感覚を味わいました。

大阪城の石垣に使用される予定だった!?

この「天の磐船」がいかに規格外かを示す、恐ろしい伝説が残っています。

時は安土桃山時代。 天下統一を果たした豊臣秀吉が、あの大坂城を築城していた頃の話です。
秀吉は権威を示すため、全国の大名に競って巨石を運ばせていました。そこで白羽の矢が立ったのが、築城の名手・加藤清正です。

清正はこの「天の磐船」に目をつけ、大坂城へ運ぼうと画策します。 しかし、あまりの巨大さに運搬は難航。
そこで石工たちに命じて岩を割ろうとしたところ……なんと、岩の切れ目から鮮血が流れ出したといいます。 「これはただの岩ではない」と清正は搬出を断念。

岩に「加藤肥後守清正」の名を刻み、その場を立ち去ったと伝えられています。天下人の野望さえも退けた、本物のパワースポットです。

「お前にサンが救えるか」あの名シーンがここに!?モロの寝ぐらに激似の裏側

もののけ姫のシーンではこの隙間がさらに広く描かれており、寝ぐらのように使用されていた

近年、この磐船神社がジブリファンの間で大きな話題になっています。
実は、ご神体の「天の磐船」が、映画『もののけ姫』に登場するモロの君(山犬の母神)の寝ぐらのモデルになったのではないか、と噂されているのです。

天野磐船の様子
横からの天の磐船。こちらもモロが伏せていた磐座と似ています。

せり出した岩場から見下ろすその構図は、まさにモロがアシタカを見下ろし、 「お前にサンが救えるか」 と言い放つ、あの緊迫のシーンそのもの。
苔むした岩の質感と、神聖でありながら荒々しい雰囲気があります。

「磐船神社」と「もののけ姫」の関連は公式情報によるものではありませんが、岡田斗司夫氏がYouTubeで詳しく解説しています。キャプチャ「1:08〜モロの秘密」からどうぞ。
岡田斗司夫『もののけ姫』解説総まとめ【ジブリ 宮崎駿 作業用 考察】

白蛇のオブジェ
天の磐船の裏側に白蛇の像がありました。
羊のおきもの
羊も発見。あれ、これもしかして干支のモニュメントか!?置くとこないから置いているやつだな

アクセス

営業時間と岩窟拝観は要問合せ
住所:〒 576-0033 大阪府交野市私市9丁目19ー1
電話番号:072-891-2125
アクセス:
京阪交野線「私市駅」下車 京阪バス「磐船神社前」バス停下車近鉄「生駒駅」下車 奈良交通バス北田原方面行きに乗換終点「北田原」バス停 徒歩10分

公式HPhttp://www.osk.3web.ne.jp/~iw082125/index-j.html

駐車場の様子と場所

磐船神社を通りすぎ、少し行った先に車が停められるスペースがあります。社務所に尋ねたところ、ここに駐車するように勧められました。

路上駐車のような駐車場