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【豊田市の珍スポット】妙楽寺は“墓の墓場”!? 2万基の墓石が眠る丘とカオスな石像群

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墓石が並んでいる様子 愛知県
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約2万基の墓石群が並ぶ「妙楽寺」。全国各地から引き取られ、行き場を失った無数の墓石が静かに供養されている珍しい寺院です。

まるで雛人形が段飾りに並ぶかのように、境内の斜面に沿って整然とそして隙間なく並べられた墓石群は異世界の建築物のようにも見え、とてつもない迫力を放っています。

今回は、奇妙で荘厳な妙楽寺の“墓石の墓場”の全貌と、その背景にある物語を豊富な写真と共に詳しくお伝えします。

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物見遊山

家族旅行の合間に隙を見つけてはディープで不思議なスポットを巡っています。
旅行記を読むのが好きで、ライターに憧れてブログを始めました。面白いスポットがあればぜひ、教えてください!!

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行き場を失った墓石の終着点 – 豊田市・妙楽寺が担う「お墓のお墓」という役割

L字型

愛知県豊田市の静かな山中に佇む「妙楽寺」。
ここは、1980年代頃から管理されなくなったり無縁仏となったりした墓石を、宗派を問わず引き取り手厚く供養している場所です。

言わば、役目を終えて行き場を失ったお墓たちが最後にたどり着く「お墓のお墓」。 全国的にも非常に珍しいこの場所は、忘れ去られた石たちが安らかに眠る最後の安息の地。

壮観、そして思索へ – 墓石群が静かに問いかける“人間の生き死に”

無縁仏の様子

無数の墓石が壁のように連なる光景は珍しく、思わず「すごい!」と声を上げたくなります。

しかし、一つ一つが誰かの先祖を祀るために心を込めて作られたものであることを思うと、はしゃいだ気持ちで見るのはどこか違うなというそんな畏敬の念が湧き上がってきます。

かつて家族の想いを受け止めていた墓石が、こうして一箇所にぎゅうぎゅう詰めにされながらも、静かに供養されている姿。
それは、私たちに人間の生き死にとは何かという問いを投げかけてくる風景です。

境内の奇妙なコントラスト – “現在”の墓地と、それを取り囲む“過去”の墓石群

寺内の看板
敷地の道

妙楽寺の境内は、非常にユニークなレイアウトになっています。

というのも、本堂から少し登った先には、今も人々がお参りに訪れる、きれいに区画された一般的な墓地が広がっています。
しかし、その現役墓地の墓地を城壁のようにL字型に取り囲んでいるのが、供養されている膨大な数の墓石群なのです。

参拝者がいる生きた墓地と、役目を終えて静かに眠る過去の墓石たち。この両者が隣り合う光景は、どこかシュールで無機質に映ります。他のお寺では絶対に見られない、不思議な緊張感が漂っていました。

全長40mの石の壁!墓石群が放つ静寂と重々しさ、そして圧倒的なスケール感

無縁仏

この供養墓石群のスケール感は凄まじいモノがあります。
その長さは、なんと全長約40メートル。高さも場所によっては4~5メートルに及び、もはや個々の墓石というよりは、一枚の巨大で重厚な石の壁のよう。

辺り一帯は深い静寂と、長い年月が醸し出す独特の重々しさに包まれていました。

【妙楽寺の謎】墓石の中からスフィンクス!? 観音様から偉人まで、カオスすぎる石像コレクションにギョッ!

彫像

延々と続く墓石の壁をじっと眺めていると、ふいに石と石の間からこちらを覗く顔と目が合い、思わず「ギョッ!」としてしまいます。

これは、幽霊ではなく石像。妙楽寺では墓石だけでなく行き場を失ったの石像も共に供養されているのです。

そのラインナップは、まさにカオス。学校や会社の庭先でよく見かける偉人の胸像、観音像、お稲荷さんからやってきたであろう狐像。かと思えば、洋風庭園に置かれていたであろう可憐な少女モチーフの像、そして極めつけは、なぜかスフィンクス型の像まで見受けられました。

和洋折衷、聖と俗、あらゆるジャンルがごちゃ混ぜになった、他に類を見ない石像コレクション群。

観音像
上段には同じ作り手であろう石仏が屹立している。どこかのお寺を潰した際、一括して預かったのだろうか

中には、モデルとなった人物の人相がはっきりと伝わるほど精巧な作りのものもあり、「これだけの物を作ろうとなると、かなりの費用がかかったのではないだろうか」と、その背景にある物語にまで想像が膨らみます。

驚きはまだ続く!妙楽寺の墓石群で発見した“十字架の墓”と“旧軍人の墓”の謎

「妙楽寺」の墓石群をさらに深く見ていくと、この場所の懐の深さを物語る墓石たちと出会います。

例えば、キリスト教の象徴である十字架がはっきりと刻まれているにも関わらず、全体は仏教様式という二つの宗教が不思議な形で融合した墓石や「陸軍歩兵」の文字が生々しく残る、旧日本陸軍に関連する兵士の方のものであろう墓石も、他の墓石と肩を並べるようにして静かに佇んでいました。

宗教や国家、時代の垣根を越え、様々な背景を持つ人々の最後の拠り所として、ここ妙楽寺が役割を果たしてきたことがうかがえる、非常に貴重な光景。

旧日本陸軍歩兵上等兵と記された墓石

妙楽寺敷地内の見どころ

妙楽寺は墓場の墓場以外にも見どころがあります。以下ご紹介します。

妙楽寺トライアル場

妙楽寺トライアル場は、お寺駐車場の周囲の土の斜面と岩を利用した初心者から上級者まで楽しめるコースが設定されている。奥の斜面を降りていくと、林間コースが広大に広がっており、大会も開催されるほどの場所なんだとか。

休み茶屋

茶屋の様子

トライアル場を利用する際は、こちらで料金を支払う。メニューが充実しているため、訪問した際は昼食にいかがでしょうか。

【営業時間】午前9:00~午後5:00
【定休日】木曜日
【電話】0565-90-2971 0565-90-2853

松平出雲守長親の古屋敷

妙楽寺の敷地内には、江戸時代まで松平氏の領地でした。松平出雲守長親の古屋敷が現存しています。

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ジブリパークからすぐ近くにある日本で唯一の宗教テーマパーク【五色園】

アクセス

住所:愛知県豊田市花沢町上根引2-1
詳しい場所をGoogleマップで確認する
拝観時間:9:30~17:00
料金  :無料
駐車場 :有
公式HP :根引山妙楽寺 公式サイト

まとめ

愛知の山奥にある「妙楽寺」。 スフィンクスから軍人の墓までが入り乱れるその光景は、一見するとカオスな珍スポットです。 しかし、その本質はもっと深く、静かなものでした。

無数の「忘れられた石」たちが発する圧倒的な無常観。 それは私たちに、今ある日常の尊さと、「忘れないことの大切さ」を強く訴えかけてきます。

軽い好奇心で訪れた場所が、人生を振り返るきっかけになる。そんな不思議な体験ができる場所です。 日常の喧騒を離れ、静寂の中で自分と向き合いたい時、ぜひ足を運んでみてください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。