奈良の大仏を越える日本最大級の大仏が「越前大仏」
大仏と寺院を建立したのは相互タクシーの創業者多田清氏です
個人で建てた寺院、清大寺の「越前大仏」が日本最大級というから驚きだ
ただ、財政難でヤバい時期があったらしい
現在でも門前町風の建物がほとんど廃墟化していて、
ゴーストタウンにいるような雰囲気を感じることができます
少し、B級感が否めない雰囲気があるようにも思いますが
福井のインスタ映えスポットとして
話題沸騰中のスポットという面もあります
果たしてどのような場所なのか、写真と共にお伝えします
門前町の景色
清大寺に向かう道中に
門前町のような立派な建物群が形成されています
かなり立派な佇まいですが、営業している店はなく
ほぼシャッター街!ガラガラだ


「福井県立恐竜博物館」近くの観光地であるにも関わらず、シーンと静まり返っている
こういったゴーストタウン風の建物群を見ていると
過去の繁栄や衰退の歴史を垣間見れ、独特の哀愁を感じます
しばらく歩いていると、綺麗なハープの音色が聞こえくる
商店街で唯一営業しているハープカフェ「KISSAKO」からの音色だ

曲がり角を進むと
とてつもなく大きい建物が目に入る
これが「清大寺」か

境内入り口の様子
参拝料は500円
お寺の参拝料としては適正価格だが
オープン当初は3000円もした
遊園地の料金じゃないか

大門の内部に
鎮座する金剛力士像もでかい
案内板によるとこの金剛力士像は中国の樟(くす)が用いられており
中国の福建省で3年6ヶ月の日時を費やして制作された
大きさのみならず制作費用も規格外である

柱をよく見ると、コンクリートが剥き出しになっている部分がある
この門はコンクリート作りの建物のようだ
「寺といったら木造」という
思い込みがあるので、どこかしっくりこない



境内には至る所に仏像が並べられている
参拝客よりも多いんじゃないか?
コンクリート作りの巨大な寺の雰囲気と相まって
こうも乱雑に配置されていると、ありがたみを感じない上に
胡散臭い寺に思えてくる

80%オフのルイヴィトンぐらい胡散臭いな

パーマの巨大大仏の様子
大仏殿に入る
見た目も内部構造も奈良の東大寺を連想させる
中央には一番の見どころの大仏が
像の高さは17メートルで奈良の大仏よりも2メートル程大きい

ただよく見ると
うん??

一般的な盧舎那仏の髪型はパンチパーマのような「螺髪」が特徴です
螺髪は知恵の象徴で「螺」は巻貝を意味しており、
仏のなかでも最上位に位置する如来像にだけ見られる
そんな仏の知恵を表現するとても大事な部分なのに、髪型がめっちゃ現代風やん
何か意味のある、ゆるふわパーマなのかな
おでこの中心にあるホクロのような白毫もないし

<参照>
教えてお寺・神社さん All Rights Reserved.仏様の髪型は何種類あるの?https://www.oshiete-oterasan.com/c-hairstyles.html
ただその迫力とスケールはすごい
壁面に目を向けると
合計1281体の石仏が並ぶ
こうも壁一面にあると
そのサイズは分かりにくいが、大人一人分程のサイズはある
圧巻だ
こりゃ映えるわ


石仏に目をやると、
絶妙なバランスでお賽銭が

ただ、言っちゃ悪いがこちらも、ありがたみは一切感じない
コンクリート造りの建物や大仏の髪型が偽物感を醸し出しているのか
その理由はわからない
社会貢献で建立されたというが、どうなんだろうね
冒頭にも触れたように
この「清大寺」は相互タクシーの創業者
多田清氏が建立しました
1987年(昭和62年)に開眼供養とバブル真っ只中の時期だ
しかし
その後のバブル崩壊で収支が悪化し
自治体の債務放棄で生きながらえた訳ありの歴史があります
多田清氏は莫大な私財を投じて、
郷里への社会貢献を目的にこの施設を建立したというが
やけに立派で極端に大きな建物に
境内のちょっとした林や出入り口にまでズラッと並べられた仏像から
果たして本当に社会貢献だけが目的なのかという印象を受けました

その他の見どころ五重塔
境内の五重塔もどでかい
ただ、題名と矛盾するけど
見どころは何もない
門前町と大仏を見終わったら
ぶっちゃけ遠目で見る分で十分だ



アクセス
住所:福井県勝山市片瀬50字1-1
TEL:0779-87-3300
駐車場有
まとめ
数百億円をかけて作られた巨大な大仏や五重塔等そのスケールに圧倒されることは確実だ
一見の価値はあります
ただ、これまで「清大寺」が歩んできた歴史を踏まえると
目の前に鎮座する大仏群の表情は少し悲しげにも見える
是非、福井を訪問した際は、実際にその表情を確かめてみてほしい
以上です
最後まで、ご覧いただきありがとうございました
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