奈良の大仏よりも巨大な大仏が福井県にある。清大寺にある「越前大仏」だ。なんとこの大仏と寺院を建立したのは相互タクシーの創業者多田清氏。お寺をテーマパークにしたようなスケール感の施設が立ち並び、個人の財力でここまでの建物が作れるのかとびっくりするスポット。大仏の他に、1281体の石仏が並ぶ景色は近年SNS映えすると話題になっています。
ただ、財政難でやばいらしい。門前町風の建物がほとんど廃墟化していて、ゴーストタウンにいるような雰囲気もあります。
写真と共に詳しい様子をお伝えします
門前町の景色
清大寺に向かう道中に門前町のような建物群が形成されています。かなり立派な佇まいですが、営業している店はなくほぼシャッター街!ガラガラだ
清大寺は「福井県立恐竜博物館」近くの立地状況にも関わらず、シーンと静まり返っている。ゴーストタウンと呼んでも差し支えがない景色。
しばらく歩いていると、綺麗なハープの音色が聞こえくる。商店街で唯一営業しているハープカフェ「KISSAKO」からの音色だ
門前町をしばらく進むと、とてつもなく大きい建物が目に入る。これが「清大寺」か
境内入り口の様子
参拝料は500円。お寺の参拝料としては適正価格だが、オープン当初は3000円も徴収していたといいます。遊園地の料金じゃないか
大門の内部に鎮座する金剛力士像もでかい。案内板によるとこの金剛力士像は中国の樟(くす)が用いられており中国の福建省で3年6ヶ月の日時を費やして制作された
柱をよく見ると、コンクリートが剥き出しになっている部分がある。この門はコンクリート作りの建物のようだ
「寺といったら木造」という思い込みがあるので、どこかしっくりこない
この仏像の配置には意味があるのかな??
それにしても仏像が多い。参拝客よりも多いんじゃないか?
コンクリート作りの巨大な寺の雰囲気と相まって、こうも乱雑に配置されていると、ありがたみを感じない上に胡散臭い寺に思えてくる。80%オフのルイヴィトンぐらい胡散臭い
パーマの「越前大仏」の様子
大仏殿に入る。見た目も内部構造も奈良の東大寺を連想させる
中央には一番の見どころの「越前大仏」が鎮座している。大仏の高さは17メートルで奈良の大仏よりも2メートル程大きい
ただよく見ると
うん??髪型がパーマ風でめっちゃ現代的じゃないか!!
一般的な盧舎那仏の髪型はパンチパーマのような「螺髪」が特徴です。螺髪は知恵の象徴で「螺」は巻貝を意味しており、仏のなかでも最上位に位置する如来像にだけ見られる。そんな仏の知恵を表現するとても大事な部分なのに、髪型がめっちゃ現代風やん
おでこの中心にあるホクロのような白毫もないし、素人が作ったの?と疑ってしまう見た目だ
<参照>
教えてお寺・神社さん All Rights Reserved.仏様の髪型は何種類あるの?https://www.oshiete-oterasan.com/c-hairstyles.html
ただその迫力とスケールはすごい。壁面に目を向けると合計1281体の石仏が並ぶ
こうも壁一面にあるとサイズ感が分かりにくいが、大人一人分程のサイズはある。圧巻だ
石仏に目を向けると、絶妙なバランスでお賽銭が置かれていました
ただ、言っちゃ悪いがこちらもありがたみは一切感じない。コンクリート造りの建物や大仏の髪型が偽物感を醸し出している
社会貢献で建立されたというが、どうなんだろうね
冒頭にも触れたように、この「清大寺」は相互タクシーの創業者多田清氏が建立しました
1987年(昭和62年)に開眼供養とバブル真っ只中の時期。しかしその後のバブル崩壊で収支が悪化し、自治体の債務放棄で生きながらえた訳ありの歴史があります
多田清氏は莫大な私財を投じて、郷里への社会貢献を目的にこの施設を建立したというが、やけに立派で極端に大きな建物や境内の意味もない所に高価な仏像を置いている様子を見て、見せびらかしのような印象を受けます。果たして本当に社会貢献だけが目的なのかな
その他の見どころ五重塔
境内の五重塔もどでかい
ただ、「その他の見どころ」とした題名と矛盾するけど五重塔の見どころは何もない
門前町と大仏を見終わったらぶっちゃけ遠目で見るだけで十分だ
アクセス
住所:福井県勝山市片瀬50字1-1
TEL:0779-87-3300
駐車場有
まとめ
数百億円をかけて作られた巨大な大仏や五重塔等そのスケールに圧倒されることは確実。一見の価値はあります
最後まで、ご覧いただきありがとうございました