青森市中心部にある純喫茶「クレオパトラ」は、その名の通りエジプトをイメージさせる店名とは裏腹に、店内には中国式のインテリアやヨーロッパ調のステンドグラスなど、多様な文化が融合した異国情緒あふれる空間が広がっています。特に名物の「カフェロワイヤル」は、ブランデーを染み込ませた角砂糖を燃やし、芳醇な香りを漂わせる一品。この独特な味わいは、老舗喫茶ならではの魅力と言えます。
写真とともに詳しい様子をお伝えしたいと思います
クレオパトラは青森市内中心部に位置している

青森駅から伸びるアーケードに沿って進むと純喫茶「クレオパトラ」にたどり着きます。朝7時から営業をしており。旅の朝にうってつけの店です。
店内の様子

店内の様子をお伝えします。入り口の様子からは想像できないほど、奥行きのある店内。カウンターには銀食器が並び、照明が美しく反射し、まるで宝石箱のような輝きを放っています。ベルベットのような肌触りの椅子が置かれ、ゆったりと寛げる空間となっています。奥に進むと庭園もある。


店名は「クレオパトラ」とエジプト感のある名前ですが、店内には中国テイストな置物やアフリカンな民芸品が並ぶ。多国籍な店内ですが民族感漂う感じは共通していて雰囲気が良い。まるで世界一周の旅をしているような気分にさせてくれます。



燃えるコーヒー「カフェロワイヤル」を飲んでみる!

メニュー表を開くと、そこには「カフェロワイヤル」の文字が。ブランデーを染み込ませた角砂糖に火をつけ、芳醇な香りを漂わせる、この店の看板メニューです。綺麗な炎とブランデーの甘い香りが魅力的で、五感全てで楽しめます。
カフェロワイヤルが届けられました。その名に恥じない、ゴージャスな食器。レシートも可愛いです。
カフェロワイヤルで使用されるスプーンも特徴的です。先が鉤状になっているので、カップに引っ掛けられるようになっています。この形状のスプーンを「ロワイヤルスプーン」といいます。

店員さんが角砂糖に染み込んだブランデーに火をつけてくださいました。ブランデーの香りが引き立ってきます。ブランデーは果実を使用しているため、フルーティーな甘い香りがする。ブランデーのアルコールは40%を超える。そりゃ着火する訳だわ。
味わってみる。・・・うまい!コーヒーの香りにブランデーの芳醇な香りが掛け算され、より芳ばしさが感じられる味わい深いコーヒーでした。
クレオパトラの歴史
クレオパトラは昭和44年(1969年)に美容器具や頭装品等を販売する「株式会社タカヤ」が経営を始めた喫茶店です。現在は高層マンションの近くに立地する形になっていますが、この高層マンションが建設される前は松木屋という大きなデパートが建っていました。創業当時はそのデパートを利用した客が頻繁に立ち寄ったようですが、デパートが閉店した現在も営業を続けています。
スタッフは世界三大美女のクレオパトラの名前の通り全員美人な女性スタッフだ。制服が昔ながらの給仕さんっぽくて可愛いです。
参考文献
『愛しの昭和青森市S30年ー64年の記憶ー写文集』小山内豊彦 泰斗社 2015年
アクセス
住所:〒030-0801 青森県青森市新町2丁目8−4 タカヤビル
TEL:017-722-7778
営業時間:7:00〜17:00
定休日:毎週月曜日
まとめ
他県の都市に比べ比較的多くのスナックや純喫茶が残る青森県青森市。沢山のチェーン店が出店してもなお、昔ながらの景色を残しデートの待ち合わせやショッピングの休憩、サラリーマンの昼食所等に使われ続ける喫茶店が残り続けていることは青森県の魅力でもあります。そんな素晴らしい都市で特に異彩を放つのがここ「クレオパトラ」。青森市に立ち寄った際は是非、足を運んでみてください。