京都府八幡市に全国でも珍しい「空」に関する神社があります。その名も「飛行神社」。
航空安全や業界の発展を願って、パイロットや航空関係者、そして旅行好きが全国から訪れるスポットです。
なんと鳥居はメカニカルな感じで銀色。境内には戦闘機も展示されていたりして、空への畏敬の念を感じさせるシンボルが多数点在しています。詳しい様子を写真と共にご紹介します。
銀色に輝く鳥居の先に大阪湾から還った「零戦」

飛行神社の境内へ足を踏み入れると、まず最初に参拝者を出迎えてくれるのは「狛犬」……ではありません。
自衛隊で1962年から1997年まで運用されていた戦闘機F104J(栄光)のジェットエンジンです!
いきなりのメカニカルな洗礼にここが普通の神社とは一味違うことを感じさせます。

その奥に輝くのが、インダストリアルな銀色の鳥居。さすが航空と謳っている神社だけある出立ちだ。
鳥居を抜けると今度は歴史の重みを感じる遺物が待ち受けていました。大阪湾から引き揚げられた零戦(ゼロ戦)のエンジンと機首部です。
飴細工のように曲がったプロペラ、錆びついた機首。自衛隊の力強いジェットから、歴史的なプロペラ機へ。鳥居を境に、空の歴史を巡るような配置のように感じます。
ANAにする?JALにする?おもちゃの飛行機に願いを乗せて

メカメカしい展示の一方で、鳥居付近には可愛らしいスポットも存在します。花手水ならぬ、飛行機手水と言った趣の「奉納飛行機」です。
飛行機のおもちゃの裏に願い事を書いて奉納するのですが、面白いのがそのラインナップ。
なんと、「全日空(ANA)」と「日本航空(JAL)」のデザインから好きな方を選べるのです。
「次の旅行はANAだからこっち!」なんて選びながら、空の旅の安全をポップに祈願できる、飛行神社ならではの体験。
「空は世界に一つだけ」。拝殿がギリシャ神殿のような洋風建築である理由

飛行神社の拝殿は、不思議な洋風建築です。
これには「海や陸には境界があるが、空は世界中つながっている」という、創設者の深い想いが込められています。
空は世界共通の財産。
だからこそ、特定の宗教色や国柄にとらわれない、国際的で開かれたデザインが採用されました。
全国各地のパイロットや旅行者が集う「空の聖地」。そのシンボルとしての拝殿は青空によく映える美しい姿をしています。
空に関連した全ての信仰を集める神社
飛行神社のご利益は、飛行機の安全だけにとどまりません。
「飛ぶ」という漢字が共通することから、実はゴルファーたちの聖地としても密かな人気を集めているのです。
「ドライバーで遠くへ飛ばしたい!」 そんな切実な願いを込めて、絵馬の代わりにゴルフボールを奉納していく人もいるとか。
さらに近年では、その守備範囲は成層圏を超え宇宙へ。
ロケットの打ち上げ成功や新たな技術開発を願って、宇宙産業に関わる人々も参拝に訪れるそうです。
もちろん、現代の空に欠かせないドローンやラジコンの安全祈願もバッチリ。
全国初となるドローン等の安全を願う「通信翼守」や、ゴルフ専用の「孔球守(こうきゅうまもり)」など、時代のニーズに合わせたユニークなお守りも販売されています。
空を飛ぶもの、飛ばしたいものがあるなら、ここに来れば間違いなしですね。
ライト兄弟より16年も早かった!天才・二宮忠八の「無念」と「祈り」

飛行神社の初代神主である、二宮忠八。彼は単なる神職ではなく、1891年に世界初のプロペラ式模型飛行機「カラス型飛行機」を発明した、知られざる天才発明家でした。
拝殿のステンドグラスに描かれた「トビウオ」は、彼が飛行原理のヒントを得た自然界の先生。
彼はその観察眼で、人を乗せて飛べる「玉虫型飛行機」の設計図まで完成させていました。それはなんと、あのライト兄弟が初飛行を成功させる16年も前のこと。

しかし、当時の軍部は彼の理論を理解できず、資金援助を却下。世界初の有人飛行計画は幻となり、栄光はライト兄弟のものとなってしまったのです。
自らの夢を断たれた忠八。しかし彼はそこで腐ることはありませんでした。
「自分と同じように空を目指し、志半ばで命を落とした人々を救いたい」 彼は飛行機開発をきっぱりと断念し、1915年、私財を投じてこの飛行神社を創設。技術者としての夢は破れましたが、その情熱は形を変え、今も空の安全を守る神様として生き続けているのです。
航空ファン必見!二宮忠八資料館
飛行神社の境内には、「二宮忠八資料館」が併設されています。ここでは、二宮忠八が製作した模型飛行機や、彼が描いた設計図など、貴重な資料を多数展示。約1000体のプラモデルや宇宙開発に関する模型もあり、航空ファンにとってはたまらない空間です。
二宮忠八創建 飛行神社公式サイトhttps://www.hikoujinjya.com
飛行神社の御朱印の画像
御朱印の種類は以下のとおりです
- 飛行神社の御朱印
- 飛行神社の御朱印にスタンプ(全5種)
- 饒速日命(見開き)の御朱印
- 花手水の御朱印
・各300円 となっており追加印(全5種)は各100円
(航空機・戦闘機・戦闘機(編隊)・ロケット・ヘリコプター)


ANAと飛行神社とのコラボご朱印帳も販売されていました。
アクセス
住所:京都府八幡市八幡土井44
Googleマップで詳しい住所を確認する
TEL:075-982-2329
営業時間:午前9時から午後4時半
まとめ
飛行神社には飛行に関するご利益から、航空事業や宇宙開発などに携わる人が多く参拝する場所です
境内には自衛隊募集のポスターやパンフレットも見られました。
全国を見渡しても珍しいご利益のある「飛行神社」。航空のみならず、宇宙までの信仰を集めるこの神社はこれまで以上に多くの人々にとって必要な場所になっていくことだろう。
以上です。最後までご覧いただき、ありごとうございました。


