美味しい中華料理の香りと、異国情緒あふれる活気が魅力の神戸南京町。日本を代表するこの中華街に、思わず足を止め、そして二度見してしまう**“豪華な建物”**があるのをご存知でしょうか? その名も「臥龍殿」。龍が舞うきらびやかな装飾が施されたその姿は高級中華料理店か、はたまた由緒あるお寺のよう…。しかし、驚くなかれ!実はこれ、なんと無料で誰でも利用できる公衆トイレなのです!「えっ、これが本当にトイレ!?」そのあまりの豪華さと、機能とのギャップに、きっとあなたは度肝を抜かれるはず。

今回は、そんな神戸南京町の隠れた名物にして**日本一ゴージャス(かもしれない)公衆トイレ「臥龍殿」**の姿を豊富な写真と共に詳しくお伝えします!
南京町の様子

神戸・元町駅から歩いてすぐ、そこはもう別世界。「南京町」の門をくぐれば、色鮮やかな看板が目に飛び込み、美味しい中華料理の香りが食欲をそそります。屋台風の店からド派手な中華様式のレストランまでがずらりと並び、活気に満ちた通りでは店員さんたちが片言の日本語で元気に呼び込みをしています。でも、不思議と強引さは一切なく、その明るい声がむしろ心地よいBGMのよう。

まるで映画「カンフーハッスル」の一場面に迷い込んだかのような、レトロでパワフルな景色が広がる場所もあり、ただ歩いているだけでもワクワクする最高のスポットです。



南京町の路地裏に輝く宮殿?その正体は日本一豪華な公衆トイレ「臥龍殿」

神戸南京町の中心部の賑わいから、ほんの少し外れた路地裏。そこに、まるで周囲の喧騒を静めるかのように、ひときわ目を引く豪華絢爛な建物が佇んでいます。その名も**「臥龍殿」**。
美しい翡翠色の瓦風屋根に、鮮やかな赤い柱。そして、建物を守るかのように細やかに施された龍の彫刻…。そのあまりの荘厳な姿は、高級中華料理店か由緒ある寺院かと見間違えるほど。しかし、驚くなかれ。この宮殿のような建物の正体こそ、なんと誰でも無料で利用できる公衆トイレなのです!トイレの標識が、ここが正真正銘のトイレであることを示しています。

トイレの中も異世界!清潔で美しい、こだわりの“中国仕様”な内装

「本当にここがトイレ…?」と半信半疑で中へ足を踏み入れると、その内装もまた期待を裏切りません。壁や扉、天井の細部に至るまで美しい中国風の装飾が施されており、まるで異国の宮殿に迷い込んだかのような気分にさせてくれます。細部までこだわった作りには、監視カメラもしっかりと設置されていました。多くの観光客がひっきりなしに利用するにも関わらず、館内は常に清潔に保たれており気持ちよく利用できるのも嬉しいポイントです。

「臥龍殿」の本気度が凄い!海外の龍の彫刻と文豪・陳舜臣氏が揮毫した書
この「臥龍殿」がただ豪華なだけではないことは、そのディテールを見れば明らかです。男女トイレ入り口の左右に睨みを利かせる龍の彫刻は、なんと本場・海外からわざわざ取り寄せられたもの。そして、建物正面で圧倒的な存在感を放つ「臥龍殿」の文字は、神戸出身の直木賞作家であり中国歴史小説の大家でもある、故・陳舜臣氏が揮毫した書なのです。その堂々とした書体が、建物の風格をさらに格調高いものにしています。
トイレだけじゃない!南京町のコミュニティを支える「臥龍殿」のもう一つの顔

実はこの「臥龍殿」、単なるトイレとしての機能だけではありません。南京町の公式ホームページによると、建物の2階は地域の人々が集うコミュニティホールとして、そして3階は南京町商店街振興組合の事務所として利用されているとのこと。訪れる観光客に驚きと快適さを提供するだけでなく、南京町というコミュニティを内側から支える重要な拠点でもあるのです。(公式HP: https://www.nankinmachi.or.jp)

臥龍殿はまさに南京町の懐の深さを象徴するような建物と言えますね。
【神戸・南京町】夜の散策が最高!昼とは違う、ネオン輝くロマンチックな中華街の顔

昼間のエネルギッシュな喧騒が落ち着いた後、夜の神戸南京町もまた格別の魅力で輝き始めます。人通りがぐっと少なくなり日中の混雑が嘘のようにとても歩きやすくなるため、実は夜の散策も大変おすすめなのです。

赤や金を基調とした豪華な建物が色とりどりのネオンに妖しく照らし出され昼間とは全く違う、しっとりとロマンチックな雰囲気に包まれます。そんな中、休憩を終えたのでしょうか、ネオンサインが輝くお店へと戻っていく従業員の方々の姿を見かけると、きらびやかな観光地ではない、この街の**“日常の夜”**を垣間見たような、気持ちになりました。
アクセス
営業時間:平日は10:00~19:30
土日祝は21:00まで
飲食店の営業時間は11時頃に開店9時頃に閉店する店がお多いように思います
住所:〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通1丁目3−13
まとめ
神戸南京町──そこは、美味しい匂いと活気あふれる人々の声、そして色鮮やかな看板が五感を刺激する、最高の街歩きスポットでした。映画のセットのようなレトロな通りを散策し、ジャッキー・チェンにまつわる噂話に胸を躍らせる。そして何より、路地裏で出会った**豪華絢爛な公衆トイレ「臥龍殿」**の、あの衝撃と感動!トイレに入るためだけなのに、まるでどこかのアトラクションに向かうかのような、不思議なワクワク感を味わいました。その荘厳な佇まいの裏に、文豪・陳舜臣氏の書や、地域を支えるコミュニティの拠点という深い物語が隠されていることを知ると、この街への愛着はさらに深まります。昼間のエネルギッシュな賑わいも最高ですが、人影まばらな中でネオンの光に浸る、しっとりとした夜の散策もまた、忘れがたいロマンチックな時間でした。神戸南京町は、訪れる者に常に新しい発見と驚きを与えてくれる、まるで何層にも魅力が重なった宝石箱のような場所です。ぜひ、あなたの神戸旅行のプランに、この魅力的な中華街での“ディープな探検”を加えてみてはいかがでしょうか。きっと、美味しい食べ歩きだけでは終わらない、心に強く残る特別な思い出ができるはずです。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。


