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遺体を空気に晒して自然に還す風葬の地【化野念仏寺】

京都府
ブルースチェン

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京都府在住で32歳。趣味は格闘技観戦と観葉植物を育てること。

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京都一の景勝地として栄えた嵐山。古来より貴族が別荘を建て、四季折々の山水美を楽しむ人々で賑わう優雅な場所だ。
しかし、そんな観光客でいっぱいの嵐山をさらに進むと遺体を空気に晒して自然に還す「風葬」の地として知られる化野という地域にたどり着く。特に風葬の名残を確認できる場所が「化野念仏寺」。野晒しになった遺体を埋葬し、1000体の石仏を供養した「西院の河原」という一角は独特の雰囲気があります

そして化野念仏寺は心霊写真が撮れるスポットとして、怪談好きの方々にも話題のスポットでもあります。華やかな嵐山とは対照的な景色に命の儚さを感じずにはいられない
詳しく写真と共に様子をお伝えします

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西院の河原内は撮影禁止

化野念仏寺の境内の中心に石仏や石塔がびっしりと隙間なく並ぶエリアがある。ここが風葬の名残を強く感じることのできる「西院の河原」だ

西院の河原の入り口

西院の河原は石垣で囲まれています。石垣内での撮影は禁止されていますが、外からなら撮影可能

石垣で区切られている景色

西院の河原の風景

西院の河原内を進む。本当にびっしりと石仏が並んでいる。その数約8000躰
賽の河原と似ていることから西院の河原と呼ばれるようになった

石仏がならぶ景色

無数の死者を供養した石仏は美しくもあるが、何万人以上もの遺体がこの地で葬送されたことに思いを馳せると、物悲しく無常だ。西院の河原で撮影が禁止されている理由は仏像が撮影禁止な寺院があるように、敬うべき対象であるからだと推測します

時間が静かに流れ、落ち着いた気持ちになれる場所でした

心霊スポット!?その真相は化野念仏寺の歴史にある

京都で「〜野」が付く地名の多くが埋葬地だったと考えられており、ここ「化野」と、清水寺近くの「鳥部野」船岡山近くの「蓮台野(紫野)」は京都三大風葬地として知られている

「化野念仏寺」は811年に空海が野ざらしになっていた人々の遺骸を埋葬し、1000体の石仏を供養のために並べたのが始まりです。そして明治中期、化野の山野に散乱埋没していた石仏が地元の人々の協力を得て集められ、今のように配列されたのです。このような由来があることから心霊と結びつけられているのだろう

まとめ

化野の「あだし」とは、はかない、むなしいという意味でこの世に再度生まれ化わることや極楽浄土と行き来できることを願われた名です。少し寂しい気持ちになるスポットですが、日本の歴史や文化に思いをはせることのできる魅力的なスポットです

近くの愛宕念仏寺もおすすめなので、あわせて訪問してみてはどうでしょうか

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました

アクセス

住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
TEL:075-861-2221
営業時間: 9:00~16:30(12月~2月) 9:00~15:30
定休日なし
料金: 500円(中・高校生400円)
駐車場なし

公式HPhttp://www.nenbutsuji.jp