火伏せの神として、古くから信仰されている「愛宕山」
実は1900年の始まり頃にリゾート地として洋式ホテルやスキー場等最先端のレジャー施設が建設された場所でもあります
その時代に活躍したのが今回ご紹介する愛宕山ケーブルカー
戦前栄華の象徴のような乗り物で、当時は東洋一のケーブルカーと称された程だとか
しかし、このケーブルカーは
第二次世界大戦が始まる頃に、資材物資の不足等が理由で廃業してしまいます
令和3年に確認した情報では、倒壊の恐れやアスベスト等の危険性が高く立ち入り禁止となっていますが
現在まで取り壊されることなく
レンガとコンクリート、駅内のタイル等、当時の面影を残したまま
現存しており、文化的価値が非常に高い建物です
果たしてどのような場所なのか!?写真と共にお伝えします
ケーブルカー駅までの道のりは超ハード
麓の有料駐車場に車を止め、山に入って行きます
駐車場の管理人の方に「毎年救助者が続出しているので、経験者でないと1人で登山をおすすめしていない。愛宕山に登ったことははありますか」と確認をされました
しっかり準備をして向かいましょう!
目的地までかなり長い道のり
道中、沢山の家族連れと出会いました
ただ、すれ違う子どもが全員幼い
その理由は、3歳未満で愛宕神社をお参りすると「一生火の難を免れる」と言われているからだそうです
なるほどねえ
登山中、「遭難者多数」という掲示板が目立ちます
ただ、標識が多くあるので、変に横道に逸れなければ迷うことはないように思います
人も多いので、道がわからなければついて行ったり、道を尋ねたりしましょう
しばらくすると、「水尾別れ」という休憩所に到着します
山頂の愛宕神社方面に進みます、すると直ぐ右手に分かれ道があります

昔は分かれ道がわかりやすいように、
石が敷き詰められていたそうですが撤去されていました
そこを進むと、愛宕山ケーブル駅に辿り着きます

一階が空洞の建物だと知り恐怖倍増
到着しての一番の感想は

めちゃくちゃお化けが出そうな雰囲気
壁がとけて、鍾乳洞のようになっている天井がその雰囲気を倍増させている






床下の空洞を目にすると、急に冷や汗をかく
「足をつけている床の下は空洞になっているので、いつ床が抜けてもおかしくないのでは・・・」
これまで、歩いていた場所が、急に危険地帯に変貌する
そろりそろりと歩いて、そそくさと帰路に向かいました
怖かった
おそらく当初は建物の下にケーブルを巻き付ける機械があって、その上に駅舎があった構造になっていたのだろう


まとめ
いかがでしたか
信仰、願望、羨望等、沢山の人々の欲望が渦巻いた
「愛宕山ケーブルカー跡」
当時の面影を残し、ひっそりと佇む建物が魅力的で
恐怖心と好奇心が混在した不思議な感覚を得ることのできる場所でした
以上です!最後までご覧いただきありがとうございました
アクセス
朝早くに登山することをおすすめします
日暮れが大変速く、遭難の危険性があります
住所:〒616-8458 京都市右京区嵯峨愛宕町1
TEL:075-861-0658
近くの有料駐車場
さくらや(青木駐車場)
http://sakuraya.kiyotaki.kyoto/hp/

参考になるサイト
愛宕神社公式HPhttp://atagojinjya.jp
愛宕山登山安全マップ(京都府警)https://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/tiiki/sangaku/atagosan.html