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ルーブル美術館の姉妹館(ガチ)と世界一の金張り大観音像【ルーブル彫刻美術館】

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三重県
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鉄大阪線で三重方面へ向かうと、車窓に突如として現れる巨大な西洋彫刻──サモトラケのニケとミロのヴィーナス。そのあまりのスケールと唐突な出現に、「あれは何だ!?」「なんだか正体不明で怖い…」と度肝を抜かれ、気になっている方も多いのではないでしょうか。正直、そのシュールさを通り越した威容には、どこか“胡散臭さ”すら漂っているかもしれません。

しかし、驚くなかれ!この「ルーブル彫刻美術館」は、なんとあのパリ・ルーブル美術館が公式に認めた、世界でたった一つの姉妹館。そう正真正銘、由緒ある芸術の殿堂なのです!そして、度肝を抜かれるのはそれだけではありません。同じ敷地内には、天を衝くように高さ33メートルもの純金に輝く大観音様までそびえ立っているのです!

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

三重の地にこんなにも強烈でカオス、そして底知れぬ魅力に満ちた聖地があったとは…。今回は、その謎と驚きに満ちた「ルーブル彫刻美術館・大観音寺」の全貌を、豊富な写真と共に徹底的にご紹介します。

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【三重のルーブル彫刻美術館】偽物じゃない!パリ公認“超一級レプリカ”と入場料2000円の価値とは?

門前にそびえ立つ巨大なサモトラケのニケとミロのヴィーナス像。「え、ここはラブホテル?それともパチンコ店…?」とその強烈なインパクトから様々な想像を巡らせてしまうかもしれませんが、ご安心ください。ここは正真正銘、芸術の殿堂「ルーブル彫刻美術館」です!館内には、なんと約1,300点もの世界の名だたる彫刻作品が所狭しと展示されています。

「でも、展示されているのは結局複製品なんでしょ? なんだ偽物か…」──そう思ったあなた、それは早計です!ここに並ぶのは、本家パリ・ルーブル美術館の美術部技術陣が粋を集めて作製した“超一級”の公式レプリカ。大きさはもちろんのこと、歴史を物語る細かな傷一つに至るまで、オリジナルを驚くほど忠実に、そして完全に再現しているのです。その精巧さたるや、まさに圧巻の一言。

サモトラのニケ
忠実に再現されたニケ。ただ、原型は大理石だが、本館の作品はブロンズ製

気になる入場料金は隣接する壮大な「大観音寺」の拝観料も込みで2,000円。一瞬「めちゃくちゃ高額!」と感じるかもしれませんがこの圧倒的な美術作品の物量と息をのむクオリティ、そして天を衝く巨大な大観音様も同時に拝観できることを考えればその価値は十分にあると言えます!おまけに建物は、本家パリ・ルーブル美術館を彷彿とさせる美しいガラスピラミッド型。

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

一歩足を踏み入れれば、まるでパリに瞬間移動したかのような錯覚さえ覚える気がします。いや、しないか…!

“胡散臭くない”芸術の殿堂!三重ルーブル彫刻美術館、なぜここにツタンカーメン?ルーブル彫刻美術館の意外な展示とそのワケ

ツタンカーメン

ルーブル彫刻美術館に足を踏み入れると、まずエントランスで目に飛び込んでくるのはあの有名な「ツタンカーメン王の黄金のマスク」の精巧な複製!「えっ、黄金のマスクはエジプトのカイロ博物館所蔵のはずでは…?」と、その意外な展示に首を傾けてしまいます。
実は、このルーブル彫刻美術館のコレクションは、パリのルーブル美術館の作品だけに留まりません。フランス博物館協会との正式な連携を通じて世界の名だたる美術館が所蔵する至宝の数々をも忠実に複製し、展示する許可を得ているのです。だからこそ、ルーブル美術館以外の作品もここに並んでいるというわけです。

デスマスク
ナポレオンのデスマスク

初代館長の熱意が実現!17回渡仏して叶えた「ルーブル姉妹館」設立秘話

この壮大で国際的なコレクションの背景には美術館の創設者である先代館長・竹川勇次郎氏の芸術への熱い想いと並々ならぬ努力がありました。本家パリ・ルーブル美術館の作品群に深く感銘を受けた竹川氏はこの三重の地に姉妹館を設立すべく、1987年(昭和62年)の開館に至るまで、なんと1ドル=360円という為替レートの時代に、実に17回もフランスへ足を運び、粘り強く交渉を重ねたというのです。その情熱たるや想像を絶します。

見た目で判断は早計!三重のルーブルは本家お墨付きの“正統派”芸術空間

ルーブル館長の写真
1987年、ルーブル美術館館長が訪れた時の写真

“胡散臭い”などと感じてしまいかねない外観とは裏腹にここは正真正銘、芸術への深い愛と敬意に満ちた殿堂なのです。その証として、開館時には本家ルーブル美術館の館長も祝福に訪れた際の貴重な写真が今も館内に飾られています。

歴史を動かしたロゼッタ・ストーン!三重で超精巧レプリカに“超接近”できる貴重体験【ルーブル彫刻美術館】

ロゼッタストーン

ルーブル彫刻美術館の数ある名作レプリカの中でも、個人的に絶対に見逃せない“一番の目玉”と言えるのが古代エジプトの謎を解き明かす鍵となった「ロゼッタ・ストーン」の精巧な複製品です。
ロンドン・大英博物館に所蔵される本物は歴史的にも極めて重要な文化遺産。その表面には、3種類の異なる文字(神聖文字ヒエログリフ、民衆文字デモティック、そしてギリシャ文字)で同一の勅令が刻まれており、これが長らく謎に包まれていた古代エジプト文字解読の決定的な突破口となりました。

アップにしたロゼッタストーン

通常、世界的な至宝である本物のロゼッタ・ストーンは厳重なガラスケースの中で厳しく保護されており、これほどまでに近づいて表面の細部までじっくりと観察することはまず不可能です。しかし、ここルーブル彫刻美術館では“超一級”の複製品だからこそ一つ一つの文字の刻まれ方、石の持つ独特の質感まで、まるで手を伸ばせば触れられそうな距離で目に焼き付けることができるのです。

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

まさに、歴史の教科書で見たあの感動と興奮を目の前でリアルに体感できる、複製品ならではの貴重な体験!

ルーブル彫刻美術館の次はカエルがお出迎え?大観音寺へ向かう道で発見!謎の「お宝蛙」楽団

カエルが左右で楽器演奏

ルーブル彫刻美術館を堪能したら敷地の反対側に位置するもう一つの大きな見どころ「大観音寺」へと足を運びましょう。美術館から大観音寺へは駐車場を抜けて少し歩く道のりなのですがその途中で思わず二度見してしまうような、ユニークで微笑ましい光景が待っています。

出迎えてくれるのは、その名も愉快な「お宝蛙」たちによる大オーケストラ! 一体一体がまるでおませな5歳児ほどの大きさで手にしているトランペットやギター、ドラムセット、指揮棒といった楽器や小物が妙に本格的。陽気に演奏するカエル、熱唱する(ように見える)カエル…一体総勢何匹いるのか、数えるのも一苦労するほど。そのユーモラスでどこか愛嬌のある光景は“珍スポット感”がムンムンと漂い、思わず笑みがこぼれること間違いなし。これから訪れる大観音寺への期待をさらに高めてくれる愉快なカエルたちのお出迎えです。

大観音寺(ルーブル彫刻美術館隣)珍スポット探訪:天狗ポーズ、平成初期の雰囲気、猫のファンファーレに驚愕!

大観音寺の入り口

いよいよ「大観音寺」の境内へと足を踏み入れます。初めのツッコミ所はお寺の入口、その門の上でなぜかスーパー戦隊のヒーローばりの決めポーズをとる巨大な天狗の姿! 入り口を抜けるとお土産品やちょっぴり怪しげな(?)パワーストーン、温かみのある手作り風のおもちゃなどが所狭しと並び、建物の色彩とあいまってどこか懐かしい“平成初期”のテーマパークのような空気が色濃く漂っています。この時点で、すでに普通の寺院とは一線を画す雰囲気に期待が高まります。

数十体の猫

期待とほんの少しの戸惑いを胸にその入口をくぐり抜けると、まず左手にはありがたい「大観音仏足下駄」なる巨大な下駄が鎮座。そして、その先で私たちを待ち受けていたのは…なんと、可愛らしい猫ちゃんたちによる歓迎のファンファーレ! 先ほどのカエル楽団に続き、今度は猫のオーケストラとは。

不屈のブルースチェン(ライター)
不屈のブルースチェン(ライター)

どうやらここ大観音寺は動物たちに楽器を持たせてオーケストラを編成するのが非常にお好きなようです。

大観音寺の参道がカオス!? 6本角9つ目の神獣「白澤」とメタリックなUFO型オブジェに注目!

大観音寺の参道を進むと、まず目に飛び込んでくるのが病魔、特にガンを封じるとされる神獣「白澤(はくたく)」の像です。古来より人の言葉を理解し森羅万象のあらゆる知識を持つと伝えられるこの神獣は、その体に6本の角と9つの目を持つという見るからにただ者ではない迫力満点の姿をしています。私が訪れた際は、塗りたてだったのか、その体は神々しくピカピカに輝いていました。

飯釜

そして、この荘厳な白澤像と対峙するように参道の反対側に鎮座するのがこれまた謎めいた巨大な釜。メタリックな質感とどっしりとした重厚なフォルムは、まるでどこかの惑星から飛来してきたUFOのようにも見えます…。神聖な神獣とSFチックな巨大釜が隣り合って参拝者を迎える、大観音寺ならではのミステリアスでユニークな空間が広がっていました。この何とも言えない取り合わせも、このお寺の大きな魅力の一つでしょう。

熱唱祈願!? 謎の珍仏像「カラオケ観音」様とご対面!ご利益は歌唱力UP?

次にご紹介するのは、なんともユニークなお姿の「カラオケ観音」様です。
「えっ、お寺にカラオケ?しかも観音様がマイクを持ってるの?」と、思わず二度見してしまうようなネーミングとビジュアルですがこれはカラオケ事業で成功を収めた熱心な参拝者が感謝の気持ちを込めて寄進した特別な観音像なのだそうです。
右手にマイクを携えにこやかに微笑む観音様のお顔は、まるで歌う喜びと功徳を分かち合っているかのよう。訪れた人の心も思わず明るくなる、そんな親しみやすさに満ちています。

世界一の金張り巨大観音像の偉容

大観音寺の境内で、ひときわ圧倒的な存在感を放つのが、ご本尊である「開運寶珠大観世音菩薩(かいうんほうじゅだいかんぜおんぼさつ)」です。その高さは、なんと33メートル! 全身がまばゆい純金張りで仕上げられており、三重の青空を背にその桁違いのスケールとありがたみがピカピカと輝き渡っています。見上げるだけで、その神々しさに言葉を失うほどです。
そして、この大観音様から授かるご利益たるや、まさに“オールマイティ”と言っても過言ではありません。お寺の公式ホームページ(寶珠山 大観音寺)には、その広大無辺なご利益が詳しく記されています。

観音様の周囲を一巡すると、十徳の利生があり、三度巡ると観音さまが影身と添ってその人を守護し、悪事災難の身代わりをされ、貧者には福を授け、病気の者は健康にし、子供のない者には子供を授け、運を開き、福を授けて下さる救世大慈悲の有難い観音さまです。

公式HPリンク
寶珠山 大観音寺 | 三重県の水子供養・癌封じ祈願 | インスタ映えスポットhttps://www.daikannon.or.jp

これだけのご利益が並ぶと、もはやこの世のあらゆる願い事に応えてくださるのではないかと、期待に胸が膨らみますね!

大観音様

さらに、この巨大な大観音様の足元には、まるで守護天使のように108体もの観音像がぐるりと円陣を組むように立ち並んでいます。一体一体が高さ150cmと決して小さくはない立派な像なのですが、ご本尊があまりにも巨大なため、まるで可愛らしいミニチュアのように見えてしまうから不思議です。このスケール感の妙も、大観音寺ならではの見どころと言えるでしょう。

アクセス

公式HP|ルーブル彫刻美術館 https://www.louvre-m.com
住所:〒515-2621 三重県津市白山町佐田1957
詳しい場所をGoogleマップで確認する
電話:059-262-1717
営業時間:午前9時30分~午後5時

大観音寺と美術館の共通割引券
大人(高校生以上)2,000円
子供(小・中学生)
1,000円
団体(30名様以上)1,800円
無料進呈品「護摩木」「十二支御守メダル」も付いてきます

公式HPで入山割引券100円をダウンロードすることができます

まとめ

近鉄電車の車窓から突如として現れる巨大な西洋彫刻、そしてその隣で黄金に輝きそびえ立つ大観音様──今回は、三重県が誇る、ある意味で最強の珍スポット(そして芸術と信仰の聖地!)、「ルーブル彫刻美術館」と「大観音寺」の計り知れない魅力に迫りました。

パリ・ルーブル美術館が公式に認めた世界唯一の姉妹館としてツタンカーメンの黄金マスクやロゼッタ・ストーンといった世界の至宝の“超一級”レプリカを、本家さながらのガラスピラミッドの下で心ゆくまで鑑賞できるルーブル彫刻美術館。その設立には、初代館長の芸術への海より深い情熱と、17回にも及ぶフランスへの渡航という驚くべき物語がありました。かと思えば、隣接する大観音寺では、高さ33メートルの純金大観音様が圧倒的なスケールと万能のご利益で私たちを迎え、その参道ではお宝蛙のオーケストラ、スーパー戦隊風の天狗、猫の楽団、ガン封じの白澤にUFOのような巨大釜、そしてマイクを握るカラオケ観音までが登場し、訪れる者を飽きさせない(というか、ツッコミが追いつかない!)エンターテイメント精神に満ち溢れています。

「なんだかよく分からないけど、とにかく凄い!そして、なぜか心が惹かれる!」──それが、この場所を訪れた多くの人が抱く素直な感想かもしれません。芸術鑑賞も、ご利益祈願も、そして抱えきれないほどの笑いと驚きも全部楽しめる、そんな欲張りで刺激的な旅をしたいなら、三重県のこのカオスでパワフルな“聖地”は絶対におすすめです。あなたの常識を心地よく、そして激しく揺さぶる、強烈で愛すべき思い出が待っていますよ。三重にこんな場所があったなんて!この驚きと感動を、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。