記事内に広告が含まれています

珍獣や猛獣が約100体並ぶ剥製博物館(全て個人で集めた)【滋賀サファリ博物館】

シマウマの皮 滋賀県
ブルースチェン

月間2万アクセス突破!最も勢いのある珍スポット系サイトを運営しています。これからも新しい珍スポットをどんどん追加していきます!

ブルースチェンをフォローする

「滋賀サファリ博物館」は1人の男性が世界中で狩猟した動物、約100体の剥製が展示された私設博物館です。私設博物館とはいってもボコッと浮かんだ筋肉や血管、まつ毛までも再現された綺麗な剥製が展示されており、シマウマに飛びかかろうとするライオンや立ち上がった北極熊などの猛獣を間近で見ることができ満足度は非常に高い

仕留められた動物の写真も並び「残酷では」と考えさせられる展示もありますが、剥製の保存状態や質が良く、一度奪った命と丁寧に向き合う姿勢が伺えます。詳しい様子を写真と共にお伝えします。

スポンサーリンク

立ち上がった北極熊がお出迎え

入り口すぐの部屋

博物館は2つの展示ホールに分かれており、入り口すぐの部屋では北極熊やヘラジカなどの剥製が展示されています。奥行きのある空間に自然の風景が描かれ、今にも動き出しそうな動物の剥製や壁面には多数のハンティングトロフィー(壁掛け剥製)がぎゅうぎゅうに展示されています。

立位した北極熊

ハンティングトロフィーを間近で観察してみると血管がバキッと浮き出ていることがわかる。

毛の質感や鼻のつぶつぶ感まで見てとれるので面白いですね。

うしの顔
ハンティングトロフィーの様子

世界最大のヒツジ「アルガリ」の剥製も展示されています。なんとそのサイズは頭から尾までが2m、体重180キロにもなるという。中央アジア高地の断崖絶壁に生息しており、俊敏で人を寄せ付けない性格から、捕獲が難しい動物です。

WWFジャパン
野生ヒツジの王様、アルガリの話(動画あり)https://www.wwf.or.jp/staffblog/tips/161.html

アルガリの写真
ツノが特徴的な動物がアルガリだ

一番の見所は世界4大珍獣「ボンゴ」

サファリ館の様子

渡り廊下を進むと「アフリカ館」にたどり着く。ここではライオンやキリン、絶滅危惧種のシロサイなどの猛獣の剥製が展示されています。

シマウマに飛びかかるライオン
逃げ惑うシマウマの表情がリアルだ

1番の見所は世界4大珍獣の「ボンゴ」

ボンゴは偶蹄目ウシ科の動物で、人の気配を察するとすぐにいなくなることから別名「森の魔術師」と呼ばれています。

ボンゴの写真

ボンゴの鮮やかな赤茶色の体毛と白い縞模様は森林の中で保護色の役割を果たしており、オスのほうがメスよりも角が大きいのが特徴です。大きなものでは角が80㎝~1mを超えることもある。ここでは雄・雌2頭が展示されているので、その違いも確認できます。

参照

滋賀サファリ博物館|滋賀県博物館協議会 https://sam.shiga.jp/滋賀サファリ博物館/

動物の皮で弱肉強食の世界を感じる

壁に目を向けると、シマウマとライオンの皮が展示されています。よく見ると皮膚に細かな傷が残っており、動物たちが生きていた頃、「食うか食われるか」の命のやりとりが行われていたことをリアルに感じることができます。

ライオンの皮

生きている動物だと、ここまで細かく観察することはできない。剥製ならではの楽しみ方ができますね

シマウマの皮

初代館長の近藤幸久さんがはじめた博物館

滋賀サファリ博物館で展示されている剥製は、初代館長の近藤幸彦さんがガソリンスタンド経営のかたわら趣味に生涯をかけて、1970年〜90年代に世界中で狩猟した動物たちです。展示されている剥製はほんの一部であり、すべて各国政府の許可を得て猟獲したものと展示パネルに記されています。

ワシントン条約を批准する日本に、現在は持ち込めない動物も沢山いて貴重な存在も多く、国立科学博物館における動物研究にも活用されている

ライオンを狩猟した初代艦長の写真
初代館長。他にも多数の写真が展示されていた

銃を片手に仕留めた動物との記念写真を見ると「残酷では」と思う展示も多くありますが、博物館の外には動物たちの霊をなぐさめるほこらを置いていたり、綺麗に剥製を保存していたりと動物の命に真摯に向き合う姿勢は感じられる。現在、滋賀サファリ博物館は入館料だけでは赤字状態。しかし「剥製を沢山の人に見てもらうことが供養になる」という思いで、2代目館長の近藤幸久が経営を続けている。

参照

世界を股にかけて動物100体、滋賀のサファリ博物館 朝日新聞デジタル 2021年8月19日 尾崎希海 https://www.asahi.com/articles/ASP8552NLP7SPTFC00B.html

北極熊やライオンの狩猟権は高額【番外編】

現在、海外で北極熊やライオンなど猛獣の狩猟を行う際、どれだけの金額がかかるのか調べてみました。
アメリカの狩猟家団体「サファリクラブ・インターナショナル」(SCI)が2017年に主催するオークションイベント「アニュアル・ハンターズ・コンベンション」を参照すると

狩猟権の金額は以下のとおりだ

  • カナダ北極熊ー7万2000ドル(約一千万円)
  • 南アフリカのワニー1万3500ドル(約180万円)
  • アフリカヒョウ8頭ー1万6500ドル(約220万円)〜8万1400ドル(約一千百万円)

ライオンの狩猟権の金額は3万5000ドル(約470万円)。ライオンの狩猟権に関しては、トロフィーハンティングをする人たちへの警鐘動画である「Lion Takes Revenge On Trophy Hunter!」を投稿したJayden Tannerのコメントから参照しました。以下はその動画です。

アクセス

住所:滋賀県甲賀市信楽町黄瀬2854-2
詳しい場所をGoogleマップで確認する
営業時間:9:30~16:30 土曜・日曜と祝日のみ開館
料金:大人500円 中・高生300円 小学生200円 乳・幼児無料 団体割引(10人以上)身障者割引有
TEL:0748-83-0121

公式HPhttp://shiga-safari.com(割引クーポンを印刷すれば入館料百円引き)

まとめ

信楽焼で有名な信楽町。みどころは、タヌキの置物やお洒落なカフェだけではない。食うか食われるか弱肉強食の世界が広がる滋賀サファリ博物館は見逃せない。そして1人の男の趣味によって集められたモノだというから驚くべき場所です。最後までご覧いただきありがとうございました。