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信号機の墓場の現在。廃止された信号機が集結するスポット【金城ふ頭交番】

信号機が積み重なった様子 愛知県

愛知県名古屋市港区にある金城ふ頭地区には、役目を終えた信号機が集められた「信号機の墓場」と呼ばれるスポットが存在します。古くなった信号機がジェンガのように積み重なった姿が珍しく「ノスタルジックでエモい」と珍スポットや廃墟好きに広く知られている場所だ。
詳しい様子を写真とともにお伝えします。

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金城ふ頭に位置する信号機の墓場

信号機の数々

名古屋市の金城ふ頭交番の裏には、知る人ぞ知る「信号機の墓場」と呼ばれる場所があります。役目を終えた信号機が、まるでレゴブロックのように2メートルほどの高さに積み上げられたその光景は、一見すると廃墟のようでありながら、どこか不思議な魅力を感じさせます。

工場地帯に位置しているにも関わらず、古くから廃墟やノスタルジック好きから知られる場所です。

信号機の墓場の様子

信号機が積み重なった様子

信号機の墓場は港へ向かう大きなトラックが行き交う何もない場所に位置しているからか、無機質で物悲しい雰囲気が漂っていました。かつて街角で人々の流れを導いていた無数の信号機が、役目を終えて積み上げられた姿は、まるで静かに眠る巨人たちの墓場のような印象を受けます。しかし、同時に、赤、青、黄が規則正しく並ぶ姿は独特な文様のような美しさがありました。特に夕暮れ時、西日が当たると、信号機のレンズがキラキラと輝き、幻想的な光景が広がってたのが印象的です。

信号機の墓場はフェンスによって囲まれており、近づくことはできません。またフェンスには有刺鉄線がはられているため、目一杯背伸びをしないとカラフルな信号機が並ぶ景色は撮影できない。これだけの信号機が崩れでもしたら危険であることに加え、盗難対策で厳重に管理されています

信号機の数は年々減っている

信号機の墓場の様子

信号機の墓場に訪れて見ての感想は正直に言うと、SNSなどで見かける写真ほどのインパクトはありませんでした。全盛期は何千もの信号機が積み上げられていましたが、現在は数百機程度と規模が縮小されています。それでも、都市の片隅にひっそりと佇むこの場所は、私たちに都市の変遷や、モノの寿命について考えさせてくれる貴重な空間であることは間違いありません。

ポールの写真
こちらは、信号機を支えていた柱

信号機の墓場は信号機のLED化で生まれた場所

信号機の説明書き
信号機の細部に目を向けると製造年度が記されています。こちらは2005年と記されていました。

なぜここまで沢山の信号機が一箇所に集められているのでしょうか?実はここ、2018年までに撤去された古い信号機の一時的な保管場所なのです。近年、街中の信号機がLED式へと入れ替わっているのを目にする機会が増えました。このLED化こそが、信号機たちが「墓場」へと送られることになった最大の理由です。

従来の電球式の信号機は、西日が当たると見えにくくなったり、寿命が短かったりといった問題がありました。しかし、LED信号機は、消費電力が少なく、長寿命であるうえ、太陽光の影響を受けにくいという大きなメリットがあります。
より安全で効率的な街づくりを目指し、多くの自治体でLED信号機への切り替えが進められた結果、役目を終えた古い信号機が大量に発生しました。これらの信号機は、一時的にこの場所に集められ、まるで墓場のようになったのです。

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積み重なった信号機

これらの撤去された信号機は、最終的には解体され、金属としてリサイクルされます。しかし、一度に大量の信号機を解体するのは現実的ではないため、一時的にこの場所で保管されているのです。

アクセス

住所:金城ふ頭交番(愛知県名古屋市港区金城ふ頭1丁目1−2)
詳しい場所をGoogleマップで確認する
この交番の後ろに信号機の墓場があります

交番の姿

まとめ

「信号機の墓場」の正体は、信号機のLED化によって撤去された信号機の保管場所でした。全盛期は約5千基の信号機が積み重なっていましたが、今では数百まで減っています。これは、信号機の解体が進んだことが要因です。「珍しい景色を見たい」そんな方は信号機の解体が進前に一刻も早く金城ふ頭交番裏の「信号機の墓場」を訪れるべきです。

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。




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